人間の母乳中に最も多いオリゴ糖の一種が、学習と記憶能力の改善につながるようだ。
神経線維の信号の影響は?
スペインの栄養製品メーカー、アボット・ニュートリション社を含む研究グループが、栄養生化学の専門誌ジャーナル・オブ・ニュートリショナル・バイオケミストリーの2015年5月号で報告した。
「2フコシルラクトース」というオリゴ糖が効果的という結果だ。
研究グループによると、人間の母乳に含まれるオリゴ糖は、牛乳のオリゴ糖と比べても多様で量が多く、複雑であるという。主に免疫と腸の健康に関連する。
母乳のオリゴ糖が、母乳を飲んでいる幼児の認知能力に良い影響を及ぼすか検証している。
研究グループは、母乳中に最も多い2フコシルラクトースというオリゴ糖をネズミに飲ませて、記憶力や認知機能を司る脳の部分である「海馬」の神経線維(シナプス)の信号伝達力を電気的に記録。
空間の認識や作業記憶などの成績を調べた。
記憶をうまく保てる
その結果、2フコシルラクトースを与え続けていると、シナプスの信号伝達力が強くなった。しかも強い応答が長期間持続していた。
信号伝達の長期増強により、さまざまな行動学習テストの成績が、オリゴ糖を投与しないネズミより良くなった。
さらに、オリゴ糖を投与したネズミでは、新たに記憶した物事の保存に関係したタンパク質が増えた。
母乳の機能は複数の面から支持されているところ。例えば脂肪過多を防ぐといった報告が最近あった(赤ちゃんのときに母乳を飲んでいると、4歳ころに脂肪過多になりにくい)。脳にも良い影響があるようだ。
引用元:
母乳の効能、オリゴ糖が学習と記憶能力を改善、最も多い「2フコシルラクトース」(Medエッジ)