大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)が、血液の病気を患った男性2人に対し、治療後も子供ができるよう行った精子の凍結保存を、本人への十分な説明をしないまま中止していたことが20日、同センターへの取材でわかった。
同センターによると、精子の凍結保存は2003年4月から無償で開始。12年4月に責任者の婦人科副部長が異動。凍結保存の専門家がいなくなるため、当時保存していた13人分の精子の凍結の打ち切りを決め、別の病院に精子を移すよう患者に求めてきた。凍結保存は昨年9月ごろ終了した。
ところが、今年に入って同センターが調べた結果、13人のうち、04年11月に凍結保存を始めた奈良県内の30歳代男性について、保存中止の了解を得た記録がなかったことが判明した。
また、03年12月に凍結保存を始めた大阪府内の30歳代男性は、12年12月に精子の移管を求めた記録があったが、保存中止を明確に説明した記載はなかった。残る11人中8人は了承、3人は亡くなっていたという。
同センターの二神久士総務課長は「大阪の男性について、精子の移管を依頼した点は問題なかったが、説明が不十分で、文書で同意を得るべきだった。奈良の男性には謝罪した」と説明している。
(2015年5月20日 読売新聞)
引用元:
血液病2人分の精子保存、了解得ず中止…大阪の病院 【yomiuri】