生体腎移植後に脳死膵臓移植を受けた女性(41)が、愛知県の藤田保健衛生大病院で女児を出産したことが17日、大学の剣持敬教授(移植外科)への取材で分かった。母子ともに経過は順調だという。

 剣持教授によると、腎臓と膵臓を別々に移植された女性が出産したのは国内初。膵腎同時移植後に出産した例は過去2例あるという。

 女性は1型糖尿病で、平成15年に母親からの提供で生体腎移植を受け、さらに25年、脳死膵臓移植を受けた。その後、結婚して妊娠を希望したため、移植した臓器が安定して機能していることを確認した上で、免疫抑制剤を胎児への影響が小さいものに変更。女性は自然妊娠し今月13日、帝王切開で2140グラムの女児を出産した。日本移植学会では臓器移植後の妊娠、出産に関する指針作りを進めており、秋にも公表する


引用元:
国内初…腎、膵臓別々に移植を受けた女性が出産 愛知の病院(産経WEST)