親が育てられない子どもを匿名で預かる慈恵病院(熊本市)の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」の1〜3月の運用状況を検証する市の専門部会が28日、市役所であった。妊娠・出産に関する慈恵病院への電話相談は1324件と前年同期(397件)を大きく上回った。2014年度の相談件数は4036件で、2007年の設置以来最多となった。
 専門部会は医師や大学教授らが3カ月ごとに非公開で開き、赤ちゃんが預けられた事例に違法性がないかなどを検証。1〜3月の1324件のうち、県外からの相談が6割を超える890件を占めた。
 慈恵病院へは1月に521件の相談があり、1カ月間で過去最多。増加の理由について市は「分析できていない」としているが、慈恵病院の蓮田健・産婦人科部長は「相談窓口のホームページがネットで検索しやすくなり、昨年10月にゆりかごで死体遺棄事件が起きてメディア露出が増えたからではないか」と話した。
 また、専門部会はこれまで3カ月ごとにしてきた検証を6カ月ごとにすることを決めた。市子ども支援課は「8年間、違法性が認められた例もなく、検証期間を延ばしても問題ない」とした。委員からの提案で了承されたという。
 慈恵病院によると、専門部会では、慈恵病院が退席した後に決まったといい、蓮田部長は「期間を長くする経緯などを聞いていないのでコメントできない」と話した。


引用元:
熊本)電話相談最多の4036件 昨年度運用、慈恵病院の赤ちゃんポスト【朝日新聞】