最近よく耳にするようになった「バースプラン」。名前の通り、出産(birth)の計画(plan)のことです。自分がどういった出産をしたいのかの希望を具体的に書き出して、病院や産院などに提出するものです。ただ、病院などからいきなりバースプランを提出するよう言われて、何をどうすればよいのか困ってしまう人も多いようです。そこで今回は、そんなバースプランについてご説明するとともに、バースプランの書き方をご紹介します。
■ 日本におけるバースプラン事情
バースプランは元々欧米では当たり前のように取り入れられていたものです。日本では1990年代頃からいろんな病院などで使用されるようになってきましたが、病院や産院によってその対応は様々あるようで、まだまだ定着には至っていないのが実際のところのようです。「自分の望んだ形での出産」を叶えるバースプラン、今後はもっとメジャーな存在になっていくかもしれません。
■ バースプランを立てるメリット
バースプランを作成する目的は、もちろん満足のいく出産をするための要望を医師や助産師に伝えるということです。しかし、書きあがったプランそのものよりも、実は自分でバースプランを考えたり、家族で話し合ったりする過程の中にこそメリットがあるのです。
◎1:出産に対するイメージをより具体的なものにできる
出産を具体的にイメージすることで、出産を積極的に自分のものとして強く意識することができます。また、改めて出産に対する考え方を整理することで、新しい自分を発見することができるかもしれません。
◎2:パートナーや家族と話し合うきっかけになる
バースプランについてパートナーや家族と話し合うことで、出産に対する意識を共有することができます。特にパートナーとはじっくり話をすることで、相手の意外な一面を発見することができるかもしれません。もしすでにお子さんがいる場合は、きちんと話をして新しい家族を迎える心の準備をさせておくことも大切です。
◎3:医療スタッフとの信頼関係が深まる
妊婦さんがどんな気持ちで出産に臨んでいるのかを医療スタッフがきちんと理解することで、お互いの信頼感や関係性をより深めることができます。特に不安に思うことがあれば、どんな小さなことでも伝えておきましょう。
◎4:分娩に対する満足感が上がる
出産は一生のうち、何度も経験できることではありません。しっかりと事前にプランを立てておくことで、満足感の高い出産にすることができます
■ バースプランの形式
バースプランには決まった形式はありません。病院や産院によっては指定の用紙が用意されていることもあるようですが、チェック形式・アンケート形式・白紙に自由記述…など、その形式は様々です。もちろん、指定の用紙がなかったり、指定の用紙では記入しにくかったりといった場合には、自分で用意してもかまいません。中には、妊娠がわかった時点で「バースプランノート」のようなものを作り、思い立ったらすぐ記入できるように母子手帳などと一緒に持ち歩いている妊婦さんもいるそうです。
バースプランは簡単に書いてもいいですし、詳しく書いてもいいです。こんなことまで書いていいのかな?こんなことを書いたら恥ずかしいかな?など思ったりする必要もありません。とにかく思ったこと・気になることがあったら、すべて書いておきましょう。それを基に医師や助産師、パートナーなどと話し合って不安を解消していくというのも、バースプランを作成するメリットです。
■ バースプランの立て方
妊娠・出産というものは、一人の女性が一生のうちに何度も経験できるものではありません。特に初産婦の方は、一体何を書いたらいいのか想像もつかないことの方が多いと思います。以下の項目を参考にして、自分のバースプランを考えていきましょう。
◎1:出産に対するイメージは?
まずは、自分の出産がどのようなものなのかを想像してみましょう。不安や楽しみといった感情や、抽象的なものでもかまいません。そこから、自分は出産に対してどんな考えを持っているのか理解することができます。
◎2:どんな場所で出産したい?
自宅出産、産院出産、病院出産など、どのような場所で出産したいか考えてみましょう。また、水中分娩がしたいなど希望の分娩方法がある場合には、対応可能な病院を選ぶ必要もあります。
◎3:分娩スタイルや時期などに希望はある?
無痛分娩・和痛分娩・自然分娩といった希望の分娩スタイルや、家族の予定に合わせた計画出産などの希望があるようならば、考えておきましょう。
◎4:立ち合いはどうする?
立ち合い出産の希望はあるのか、するなら誰に立ち会ってほしいのか、どこまで立ち会ってほしいのか、どんなことをしてもらいたいのかなど、立ち会いに関しても考えておきたいもの。自分の気持ちだけではなく、立ち会う側の人の意志も確認しておくとよいでしょう。
◎5:陣痛中にほしいもの・したいことは?
自分の性格や普段の過ごし方などを思い出しながら、どうすればリラックスして痛みに耐えられるか考えてみましょう。
◎6:分娩中や分娩時の処置について希望はある?
分娩室の中の環境の希望や、陣痛促進剤・会陰切開・剃毛といった分娩時の処置について抵抗があるものはないか、など考えておきましょう。
◎7:赤ちゃんが生まれた直後にしたいことは?
赤ちゃんが生まれた瞬間を想像しながら考えてみましょう。生まれたばかりの赤ちゃんとどのように対面するのが喜びを最大限に感じられるのか家族で話し合ってみてもよいかもしれません。
◎8:出産後の入院生活で希望することは?
出産後のことまで想像するのは難しいかもしれませんが、出産という大仕事を経験した後の状態をイメージして、部屋の種類や、母子同室、面会などといった入院環境や授乳などについても、自分の希望があるか、あらかじめ考えておきましょう。
■ 理想のバースプランをかなえるためには
バースプランを一つ一つ考えていくと、こんなにいろいろとあるものなのかと驚きますよね。なにが自分にとって、赤ちゃんにとって一番理想的な出産なのかしっかりと考えて、パートナーや家族、医療スタッフと何度も話し合ってみてください。お腹の中の赤ちゃんを思って過ごすそういった時間が実はとっても大事なのです。また、理想のバースプランをかなえるためには、お母さんの努力も必要です。自然出産を望むのであれば運動して体重管理をしっかり行う、完全母乳で育てたいのであればしっかりマッサージを行うなど、お母さんができることはたくさんあります。出産を自分たちのものだとしっかり受け入れて準備をしていくことで、きっと理想の出産を迎えることができるのではないかと思います。バースプランは妊娠中にしかできないことです。ぜひ、生まれてくる赤ちゃんを想像しながら、ゆっくり考えてみてくださいね。
引用元:
何を書けばいい?理想の出産を叶える「バースプラン」とは(BIGLOBEニュース)