夏になるとプール熱やヘルパンギーナといった、夏特有の病気にかかる可能性も出てきます。その中には手足口病という、ウイルスによる感染症も含まれます。

手足口病は子どもが感染しやすい病気ですが、大人にも移る可能性があり、注意が必要です。これから夏にかけて流行する可能性のある手足口病とはどんな病気で、どう対処すればいいのかを事前に知っておきましょう。

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■手足口病は、口の中、手、足などに水泡・発疹ができる病気
手足口病の原因はウイルス。その感染経路は、咳やつばなどの飛沫感染や、患部に触れたり、排泄物を処理したりした時に感染する接触感染がメインです。

園で集団生活を送っていて、1人の子が発症してしまうと、次々に感染してしまうこともあるので、子どもに疑わしい症状がある時は、すぐに病院を受診することが大切です。

おもな症状は、口の中や手の平、足の裏などに小さな水ぶくれができるというもの。まれに熱が出ることもありますが、大抵は熱が何日も続くことはなく、体温もそれほど高くならないのが特徴です。

手足口病自体は比較的症状の軽い病気ではあるものの、ほかの病気を併発する危険があるので要注意。手足口病に感染したら、子どもの様子を常に確認しておきましょう。


■かゆい水疱が口の中にできた時の対処法は?
手足口病でできる水泡には、かゆみがありますが、口の中にできた水泡は、かゆみよりも痛みが強い傾向があります。痛みで飲んだり食べたりがしにくいこともあり、飲み込むたびに泣いてしまう子もいるようです。

手足口病で口の中に水泡ができている時は、なるべく負担をかけないように、食事は流動食にしたほうがよいかもしれません。なるべく口当たりの良い食べ物、たとえばプリンやゼリー、アイスクリーム、スープなど、子どもが食べたがるものからでも食べさせるようにしましょう。

水泡がなくなっていったら、少しずつ普段の食事に戻していってください。

■手足口病の治療方法は?
手足口病には、即効性のある薬というものは特になく、基本的には経過観察になります。ただ、先ほど紹介したように、ほかの病気を併発してしまう可能性もあるので、熱が続いたり嘔吐したり、頭痛があったり、水分すらも取れずにおしっこも出ないという状態なら、すぐに病院に走りましょう!

子どもが手足口病に感染したら、家族に移らないように配慮することも大切です。汚物を処理するときはマスクと手袋を着用して、すぐに袋に入れて密封して捨てるといった、基本的なところも忘れないでくださいね!


引用元:
そろそろ流行の時期、手足口病の症状と対策方法(excite)