女の子は早めにヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを早めに受けていると、子宮頸部でがんの前段階である「子宮頸部の異形成」を減らせると分かった。
カナダ、クイーンズ大学のリー・スミス氏らの研究グループが、小児科分野の国際誌ペディアトリクス誌で2015年4月27日に報告している。
ワクチンの意義を検証
ヒトパピローマウイルスは、子宮頸がんのほか、肛門や性器のいぼの原因となるウイルス。
感染を防ぐためにワクチン接種が行われている。
研究グループによると、カナダでは、ヒトパピローマウイルスのワクチンが学校単位で無料接種されている。4種類のウイルスに効果を持つワクチンが使われている。
ワクチンは無料であっても、多くの地域において接種率は想定よりも低いという。親が娘の性行動レベルを低く見積もっていることも原因と研究グループは説明している。
研究グループは26万493人を対象にワクチンの効果について検証している。日本で言う中学生の段階で無料ワクチンプログラムが始まっていた人が半数を占めている。
賛否両論だが44%減
日本で言う高校の時点で子宮頸部に異形成があった2436人に無料ワクチンの効果が確認できた。
無料ワクチンを利用可能だった人では、発症が44%少なかったからだ。
無料であるために早期にワクチンを受けた効果が出ていると見られる。
研究グループは、「ヒトパピローマウイルスワクチンの接種を遅らせるべきではない」と説明する。
日本でも賛否両論ではあるものの、子宮頸部のがんを押さえ込む効果につながると見られる。意義を認める根拠にもつながりそうだ。
文献情報
Leah Smith et al. HPV vaccine shows early benefits in young girls, Pediatrics, 2015 Apr 27.
http://www.mcgill.ca/
引用元:
子宮頸がんの前段階を減らす効果、早めのヒトパピローマウイルスワクチンで(Medエッジ)