新たな乳がん遺伝子が特定された。
カナダ、トロント大学ウーマンズ・カレッジ・ホスピタルのモハンマド・アクバリ氏らの研究グループが、遺伝分野の国際誌であるネイチャー・ジェネティクス誌で2015年4月27日に報告している。
ポーランド人とフランス系カナダ人で検証
乳がんのおよそ5%は強い遺伝性があるが、乳がんの感受性遺伝子はまだ半分程度しか明らかになっていない。
米国女優のアンジェリーナ・ジョリーがBRCA1とBRCA2の突然変異の存在から、乳房切除や卵巣卵管切除に踏み切って注目された。この2つの遺伝子以外にも乳がんのリスクを高める遺伝子が存在すると考えられている。
このたび研究グループは、乳がんになった女性のうち、BRCA1とBRCA2に突然変異がない乳がん195人分の2万の遺伝子を検証。ポーランド人とフランス系カナダ人の2グループを解析した。
日本でも注目
結果として、「RECQL」という遺伝子との関連を突き止めた。突然変異が起きると乳がんのリスクが高まるもので、ポーランド人のグループにもフランス系カナダ人のグループにも見られた。
同じRECQLの突然変異でもいくつかのタイプが存在していた。
ポーランド人のグループでは、RECQLの1つのタイプの突然変異によって、突然変異がない人と比べて、乳がんになるリスクが5倍も高かった。
一方でフランス系カナダ人のグループでは、比較対照となるグループと比べて、別のRECQLの突然変異がより多く見られた。
RECQLの突然変異は極めてまれではあるものの、その変異を持つ女性の最大半数は乳がんになりやすいと考えられる。
他の国の女性についても、まもなく研究が行われるという。
日本でも注目される。
引用元:
「乳がん遺伝子」新たに判明、アンジェリーナ・ジョリーで注目されたBRCA1/2とは別(Medエッジ)