母親の中性脂肪のほとんどを占めるトリグリセリドが、子どもの先天性発育異常にとって重要と分かった。
オランダ、アムステルダム大学のM・ネダロフ氏らの研究グループが、産科婦人科領域の専門誌、BJOG誌において2015年4月8日に報告している。
妊娠初期の女性を対象
研究グループは、ある地域を対象として追跡調査を実施。妊娠初期の母親の血液検査から脂質の状態を調べて、子どもの原因のはっきりしない先天性の発達異常と関連しているかを検証した。対象としたのは、2003年から2004年に募集した妊娠中の女性3074人とその子ども。
妊娠週数平均12.9週の妊娠している女性の空腹ではないときの血液サンプルを用いて、トリグリセリド、コレステロール、遊離脂肪酸濃度、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質A1を分析した。分娩後の情報を集めて、民族ごとの条件で調整した。
ほかの脂質は影響しない
その結果、先天性発育異常の子どもは2.2%だった。先天性発育異常になることと母親のトリグリセリド値には、高くても低くても、先天性発育異常の推定確率が高くなるという結果となった。研究グループによると、トリグリセリド値が64.7mg/dLのとき3.6%、113.4mg/dLのとき2.1%、208.2mg/dLのとき2.9%だった。
「妊娠前か妊娠初期にトリグリセリド値を正常にしておくべき」と研究グループは説明する。日本でも妊娠を考えるときは前もって中性脂肪には注意すると良さそうだ。
文献情報
Nederlof M et al. Deviant early pregnancy maternal triglyceride levels and increased risk of congenital anomalies: a prospective community-based cohort study. BJOG. 2015 Apr 8. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25851748
引用元:
母親の中性脂肪が子どもの先天性発育異常にとって重要と分かった【mededge】