乳がんのホルモン治療後、がんが再発し薬剤が効きにくくなる背景に、がん細胞を増殖させる遺伝子を活性化させる分子の存在があることを、熊本大発生医学研究所の中尾光善教授らの研究グループが突き止め、29日の英科学誌電子版で発表した。果物にも含まれるポリフェノールの一種が遺伝子と分子の働きを抑制することも分かり、中尾教授は「新しい治療法につながる可能性もある」と話している。

 中尾教授によると、薬剤への耐性ができる原因として遺伝子の一種「ESR1遺伝子」が知られていた。研究チームは薬が効きにくい状態となったがん細胞の同遺伝子の近くに「非コードRNA」という分子が多く集まり、遺伝子を活性化させていることを発見。ポリフェノールの一種「レスベラトロール」を投与すると、遺伝子と分子の働きを抑制し、がん細胞の増殖が止まることも分かった。〔共同〕


引用元:
乳がん薬剤耐性の原因解明 熊本大(日本経済新聞)