「急に赤ちゃんが高熱を出した!」という時は、突発性発疹を疑いましょう。今まで元気だった赤ちゃんが急に40度近い熱を出すので、ママはビックリするでしょう。けれども、前もってわかっていれば、慌てず対応ができます。

今回は突発性発疹の際におこる、熱以外の症状や原因、発症しやすい時期、自宅でのケア方法についてお話ししていきます。

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■突発性発疹の症状と原因は?
突発性発疹の特徴は、突然38度以上の高熱が出るという症状です。40度近くまで熱が上がることも珍しくないのですが、赤ちゃん自身は意識もしっかりして、ぐったりしていないのも特徴の1つでしょう。

熱は3日から4日ほどで下がっていきますが、熱が下がると次は発疹が現れてきます。顔やお腹あたりに発疹が目立ちますが、特にかゆみや痛みはないのでかきむしることがなく、跡が残ることはありません。

突発性発疹の原因はウイルスですが、それが2種類あるため、突発性発疹を2回経験するケースもあるようです。ただし、感染力は強くないので、周りの子に感染する可能性は極めて低いでしょう。

発熱と発疹以外に目立った症状はなく、赤ちゃん自身がまだ小さいうちにかかるので、突発性発疹でひどく困ったという話はほとんど聞きません。


■突発性発疹は、いつ頃発症しやすいの?
突発性発疹にかかる子どもは全体の約7割と言われていますが、その中の9割は1歳未満で発症するようです。生後4〜5ヵ月頃から発症することもあり、遅くても2歳頃までにはかかる病気のようです。

■熱が続くようなら、違う病気が隠れているかも?
突発性発疹の場合、病院を受診しても、基本的に解熱剤を処方されるだけで、そのほかの治療法はありません。自然に治るのを待つことになるので、自宅で安静に過ごさせましょう。

まれに下痢などの症状が現れることもありますが、病院を受診すれば症状に合わせた薬を処方してくれます。

ただ、熱が続いたり、下痢がひどかったりする場合には、別の病気が隠れている可能性も。赤ちゃんの体質によっては、熱性けいれんを起こすこともあるので、心配のない病気とはいえ、赤ちゃんのそばで体調の変化を確認することが大切です。

■突発性発疹の際、自宅でできるケア方法は?
高熱が続くので、小まめに水分補給をさせることが重要です。脱水症状を起こさないようにして、赤ちゃんの様子を見守ってあげましょう。

また、熱が高いので普段よりも1枚薄着にさせたほうが、赤ちゃんも楽になります。着せすぎないように、睡眠環境を整えてあげることも、ママができるケア方法です。

熱が下がっても、数日間はおうちで安静にさせておくこと。抵抗力が下がっているので、ゆっくりと休息させてあげてから、少しずつ元の生活に戻るようにしましょう。

突発性発疹は緊急性のない病気なので、急な発熱でも慌てないように!「こういう病気もあるんだな」ということを、念頭に置いておくといいですね。


引用元:
多くの赤ちゃんがかかる病気、突発性発疹って何?(excite)