子どもができると、食の安全性が気になり出すもの。「遺伝子組み換え食品なんて、子どもに食べさせたくない」と思うママやパパも多いでしょう。しかし、実はスーパーで売られている加工食品の大半に、「遺伝子組み換え」品種が混入していることをご存じですか?

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■どこに使われているの? 見えない遺伝子組み換え食品
2015年4月現在、日本で流通している遺伝子組み換え品種は全部で8品目290種類あり、大半がとうもろこしと大豆です(注1)。

それらは、おもに家畜の飼料やコーンスターチ、食用油や果糖ぶどう糖液糖などの原料として姿を変え、知らないうちに食卓に上がっています。

日本では主原料の3位以内、かつ全重量の5%以上混入しているもの以外は表示の対象外で、「遺伝子組み換えでない」と書かれていても5%未満であれば混入が許されているので、表示を見ても完全に避けることはできません。

日本における食物の最大の輸入元であるアメリカでは、とうもろこしの93%、大豆の94%が遺伝子組み換え(GM)品種です。日本では家畜の飼料用作物のの自給率は26%しかなく(注2)、「国産牛」であっても、飼料は輸入に頼っているのが現状です(注3)。

それはつまり、家畜がエサとして摂取した遺伝子組み換え食品が、回りまわって私たちの体にも確実に入っているということ。遺伝子組み換え食品は、どこに使われているのかが見えづらいところがやっかいなのです。

(注1)日本で流通しているおもな遺伝子組み換え品種は、以下の通り。
大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ(農林水産省ホームページより)
(注2)出典:ISAAA2014、作付け面積より算出
(注3)出典:農林水産省「食料需給表」 

■「遺伝子組み換えってなぁに?」子どもにこう聞かれたら、どう答えますか?
そもそも遺伝子組み換え食品(GMO)の何が問題なのかと言うと、いくら安全性が保たれているとは言っても、遺伝子を操作された作物を摂取することで、人体に悪影響がまったくないとは言い切れないことです。

現に「GM食品がアレルギー発症の原因になっている」ということが、大きな問題になっています。

世界的にGM品種の作付面積は広がっていますが、人体や生態系への影響を懸念する声は根強く、欧州ではGMフライドポテトの不買運動が起きたり、震災があった国ではGM種子の寄付を断ったり、世界各地で強い抗議や反対の声が上がっています。

知っているようで知らない遺伝子組み換えのこと。気になってきた方は、4月25日(土)から「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」というドキュメンタリー映画が公開されているので、ご覧になってはいかがでしょうか。

映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』公式サイトより


この映画の監督のジェレミー・セイファート氏は、アメリカで3人の子を育てるパパであり、子育てを通して「食」について深く考えるようになったといいます。

ふとしたことから興味を持った、「遺伝子組み換え作物」について知るため、家族を連れて旅に出るジェレミー。アメリカでは現在、GM食品への表示義務がないため、その存在についてほとんどの国民は知りません(注4)。

この映画は、取材を通して遺伝子組み換え食品の実態に迫りながら、「どんな食べ物を、家族で選択していくのか」という答えをみつけるまでの家族の成長物語になっています。

「どんな食べ物を選択するか」、それは「どんな未来を選択するか」という問いでもあります。できれば家族と一緒に観て「私たちはどうする?」と話し合ってみてくださいね。

<「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」公式サイト>
2015年4月25日(土)より、東京・渋谷アップリンクほか全国順次公開

(注4)2014年5月に、バーモント州で米国初となる「GM食品表示義務付け法」が可決され、2016年7月から施行される。



引用元:
食の安全について知りたい? それならばまず、この映画を見ておこう(excite)