カナダの調査結果によると、子どもの発達に重要な栄養分で魚の油に含まれる「オメガ-3多価不飽和脂肪酸」の摂取量が妊娠中、授乳中の女性の大部分で推奨量を満たしていないと注意が促されている。

 日本では魚が身近ではあるものの、子どもの発達にも関係する話であり気にしておくとよさそうだ。

欧州勧告はDHA最低1日200mg

 カナダのアルバータ大学の研究グループが、生理学/栄養/代謝分野の専門誌アプライド・フィジオロジー・ニュートリション&メタボリズムのオンライン版で2015年3月25日に報告した。

 エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ-3多価不飽和脂肪酸は、子どもの特に脳の発達に重要になる。

 米国栄養士会とカナダ栄養士会は、妊娠中、授乳中の女性を含めた成人のオメガ-3多価不飽和脂肪酸最低摂取量を500mg/日としている。一方で、欧州委員会と国際脂肪酸・脂質学会(ISSFAL)は、DHAについて最低200mg/日を勧告している。

 研究グループは、妊娠中の母親の栄養と精神状態と子どもの健康、発達との関連性を調べる目的で2000人以上の母親とその子どもを対象にカナダで行われている多人数を対象とした研究の一環として、最初の参加者600人でオメガ-3多価不飽和脂肪酸の摂取量が推奨量を満たしているか妊娠中と出産後3カ月目のアンケートにより調べた。

サプリメントが有効

 その結果、この研究参加者は教育レベルも収入も高いが、欧州連合のDHA推奨レベルを満たしていたのは妊娠中で27%、出産後3カ月目で25%に過ぎなかった。

 魚介類と海藻から取っている場合が多かった。食品による全オメガ-3多価不飽和脂肪酸摂取の中で79%を占めており、大半がサーモンだった。

 DHAサプリメントを取っていた女性は、EUの推奨レベルを満たす割合が約11%多かった。青魚のようなオメガ-3脂肪酸を多く含む魚を週1〜2回食べると、推奨レベルの達成する傾向があった。カナダ保健省の勧告だという。

 妊娠中にサプリメントを取っていた女性の44%が、出産後3カ月目の授乳期には取っていなかったため、多価不飽和脂肪酸の利益に関して妊娠期間の先まで伝えるとよいという。

 日本でも妊娠前後に意識すると良さそうだ


引用元:
妊娠中も授乳中も魚の油が大切、週に1、2回進んで食事に魚を(Medエッジ)