乳幼児を抱える母親からの電話相談に応じる、森永乳業(東京)の「エンゼル110番」=写真、同社提供=が、5月で40年となる。相談は累計約90万件。時代とともに相談者や相談内容も多様化している。
エンゼル110番は1975年5月に開設。核家族化が進み、1人での子育てに悩む母親に手をさしのべようと、同社が社会貢献活動の一環として始めた。
当初は相談者の8割以上が30歳以下だったが、晩婚化、晩産化の進行で徐々に年齢が上昇し、2014年には30代が過半数を占めた。当初はほとんどなかった40歳以上からの相談も、14年には6%になった。
相談内容で最も多いのは、授乳や離乳食などの食生活関連。子どもの身体に関するものが続く。この傾向は40年間変わらない。一方で、増えているのが母親自身の悩みだ。当初はさほど目立たなかったが、14年は全体の8%を占める。「育児のやり方を夫が否定する」「保育園の対応に不満があるが、どう伝えればいいか」などの相談がある。
父親からの相談も伸び、04年の0・6%が14年は1・4%に。「妻がノイローゼ気味」「自分なりに育児を頑張っているが、妻は気に入らないみたい」といった悩みが目立つ。
1980年代後半には年3万件以上の相談があったが、出生数の減少に伴い、最近は年1万数千件。ただ、2014年にフリーダイヤル化したことなどで若い母親の相談が増えた。今年1月、累計90万件を突破した。
相談員歴19年目の為我井(ためがい)圭子さんは「専門家に気軽に話せ、その場でヒントをもらえる電話相談の役割は今も大きい。今後も母親の目線に立ち、悩みや疑問にこたえたい」と話す。
エンゼル110番(0800・5555・110)は、日曜祝日を除き、午前10時〜午後2時。
(2015年4月21日 読売新聞)
引用元:
子育ての悩みにこたえ40年…電話相談「エンゼル110番」 (yomi Dr.)