妊娠中に脳の働きが低下すると一般に言われてきた。「プレグナンシー・ブレイン」「マミーブレイン」という言葉もある。

 長期間にわたる神経心理学的調査による比較を行った結果、客観的には差が見られないと確認された。

 米国のブリガムヤング大学の研究グループが、脳の病気や認知、神経心理学分野の学術専門誌ジャーナル・オブ・クリニカル・アンド・イクスペリメンタル・ニューロサイコロジーで、2014年5月12日に報告した。

「プレグナンシー・ブレイン」
 海外では「プレグナンシー・ブレイン」という言葉があり、日本では「マミーブレイン」と呼ばれることもあるもの。妊娠中の女性は、赤ちゃんのせいで頭がぼんやりしていると一般に信じられてきた。

 研究グループは、妊娠中の女性と、産後の女性、妊娠を経験していない健康な女性について、記憶、思考力、組織力、空間能力など全ての脳の機能を測定した。

 結果として、妊娠中の女性も産後の女性も、妊娠経験のない女性と比較して全く能力的には変わらなかった。

自己評価だけに差が出た
 ただ自己評価が低くなるという傾向が確認された。妊娠中の女性と産後の女性は、妊娠経験のない女性よりも。自分の記憶と生活の質を低く評価していた。

 研究グループは、妊娠中の女性や産後の女性に見られる「私はうまくやれていない」という感情が強いことの背景には文化的な期待があるのかも知れないと推測している。

 あるいは、子育ての負担やそれに伴う睡眠不足によって、そうした感覚にとらわれるのかもしれない。

 周りのサポートが必要ということかもしれない。




引用元:
「マミーブレイン」は“神話”、妊娠中だからと記憶力や集中力は低下しない(Medエッジ)