2013年度にあった子どもの誤飲事故の品目は薬が最も多く、1979年度の調査開始以来初めてたばこを上回ったと厚生労働省が発表した。「重篤な健康被害が出た事例もある。薬の保管には細心の注意が必要」と呼びかけている。

 厚労省は、家庭用品による健康被害の監視に協力する全国の病院を通して子どもの誤飲事故を調査。13年度は9病院(小児科)からの報告計531件を分析した。薬の誤飲は96件(18・1%)。意識障害や嘔吐(おうと)などの症状が認められた事例が27件あり、うち7件で入院が必要だった。年齢別では、ふたや包装を自ら開けられるようになる1〜2歳児が75%を占めた。

 2歳10カ月の男児が母親の精神神経用薬を誤飲して意識障害の症状で7日間入院したり、3歳2カ月の男児がタンスの上にあったてんかん治療薬などを菓子と間違えて誤飲して嘔吐したりした重篤な例もあった。甘い味で飲みやすい薬も多く、大量誤飲も報告されているという。

 薬に次いで多かった品目は、たばこ94件(17・7%)、プラスチック製品60件(11・3%)、おもちゃ51件(9・6%)、金属製品50件(9・4%)だった。


引用元:
子どもの誤飲、薬が最多 たばこを初めて上回る 13年度