ED治療を受けられる場所というと、普通は「やっぱり泌尿器科かな」「内科でもいいかも?」と思いますよね。が、意外な場所でもED治療を受けられるところがありました。今回は、何と美容皮膚科でED診療が受けられるクリニックがあると聞き、マイナビ編集部が早速訪問しました。


お話:上野スキンクリニック 院長 石井良典 先生

患者さんの最高齢は93歳!
−さっそくですが、なぜ「美容皮膚科でED治療」なのですか?

男性型脱毛症などの患者さんから相談を受けるようになったのが、ED治療を始めたきっかけです。昔の美容皮膚科というと「きれいになる」「新しい顔を作る」ということが主眼だったのですが、いまはアンチエイジング、つまり「若返る」ことや「現状維持」が求められています。男性型脱毛症同様、ED治療も広い意味のアンチエイジング医療として提供しています。

−ED治療は男性にとっては一つのアンチエイジングとも言えると。

EDになると、男性の多くが「自分はもう男ではない」と気落ちしてしまいます。私は、アンチエイジング医療の目的は「明るく楽しく生きる」ことだと考えています。ED治療も楽しく生きるための医療ですね。いくつになっても異性の目を意識する気持ちがあれば、身だしなみにも気を使う。EDの患者さんは70〜80代の方でも身なりはきちんとしておられます。それは若々しく生きるということだと思います。

−70〜80代ですか。かなり高齢の方もいらっしゃるんですね。

実は、当院の患者さんの最高齢は93歳です。

−93歳!!

「80代までは問題なかったのに」と。その年齢でもパートナーがいるなんてすばらしいですよね。

30代でEDに悩む男性の8割は喫煙者
−男性の患者さんの割合はどのくらいですか。

2割です。最近は口コミでED治療にいらっしゃる方が多いですね。同窓会シーズンになると「友達から聞いた。オレも同じ薬がほしい」という患者さんが増えます。60代以上になると同性同士、話しやすいのでしょうね。「お前どうなの?」って。でも、30代以下だと友達にも言いづらい。40代では「この若さで薬に頼っていいのか」と考えてしまう人もいます。しかし実際はむしろその逆で、ED治療は早く始めた方がいいのですが。

−「40代でも早すぎるということはない」。それはなぜですか。

EDには@精神的ストレスやうつが背後にある「心因性」、A外傷や前立腺の手術による神経の障害やB動脈硬化が原因とされる「器質性」の原因があります。そのうち動脈硬化は生活習慣病であり、喫煙する人や運動不足、高脂肪食や塩分の多い食生活の人に多い。当院でも30代の患者さんの8割はタバコを吸う人です。動脈硬化のため血流が悪くなるから勃起しない。そのまま使わないとますます血流が悪くなる…の悪循環になるわけです。ED治療薬で機能を回復したら、性行為でもマスターベーションでもいいので、使うことが大事。そして、運動や禁煙など生活習慣の改善も併せて行うといい。そこは自分の努力ですね。

”朝立ち”は動脈硬化のバロメーター
−動脈硬化は「サイレントディズィーズ(沈黙の病気)」と言われるくらい、自分で気づくことは難しい病気です。

朝立ちがあるかどうかが動脈硬化のバロメーターになります。朝立ちは陰茎の動脈が拡張している証拠で、多少勃ち方が悪くても、血管の弾力はある程度保たれているのです。実は脳血管につながる頸動脈は直径5〜7mmあるのに対し、男性器の動脈は1〜2mmしかなく、最初に動脈硬化の影響が現れやすい。朝の勃起があるかどうかが動脈硬化と関連しているというわけです。

−つまり30〜40代のEDは生活習慣病の始まり、ということですか。

ストレスやうつ病などの心因性を除けば、ほとんどは生活習慣病の始まりと考えてよいと思います。実際、生活環境が変わったことをきっかけにEDになる人も多いですね。たとえば「今まで自転車通勤だったのが車に変えた」とか「外勤だったのが異動で内勤になった」とか「単身赴任になり食生活が不規則になって体重が半年で10s増えた」といった話を患者さんから聞くことも多いです。

−EDの予防にはどのような運動が有効ですか。

筋トレよりは有酸素運動が動脈硬化、ひいてはEDの改善に有効ですね。当院の患者さんでも、70歳くらいの男性で「ゴルフの翌日はEDの症状が出ない」という方がいらっしゃいます。でも、多くの方はED治療薬ですぐに機能が回復すると「走れって言われてもなぁ…」と根本の方はなかなか解決するのが難しいことが多いですね。

妊娠には影響なく、婦人科医が勧めるケースも
−ところで、30〜40代の男性では、赤ちゃんがほしい方も少なくありません。ED治療薬を使用しても、妊娠には影響ないのでしょうか。

ED治療薬は一時的に血管を拡張して勃起を促すだけで、射精に作用するものではありません。そもそも、勃起と射精の神経は別なのです。長期にのむ薬でもないので生殖能力への影響はなく、また、男性がED治療薬を服用していることによって胎児に異常が発生することはみとめられておりません。実際、不妊治療中のご夫婦が、婦人科の先生に勧められて来院される方もあります。婦人科医も勧めているくらいですから、安心して使ってください。



引用元:
ED(勃起障害)治療、「40代ではまだ早い」は誤解! (マイナビニュース)