出産前に母親がうつだと子どものぜんそく(喘息)のリスクは1.25倍になるという結果が確認された。その上で、古い抗うつ薬を使うと、さらにぜんそくのリスクは高まると分かった。

 デンマーク・中国を含む研究グループが、小児科分野の国際誌ペディアトリクス誌2015年3月9日号オンライン版で報告した。

約75万人を対象に調査

 研究グループによると、妊娠中に母親がうつ症状である場合に、子どものぜんそくに関係すると指摘されている。妊娠中の抗うつ薬の使用が子どものぜんそくのリスクを高めるかを検討した。

 1996年から2007年までの間にデンマークで生まれた約75万人を対象として、うつと診断された母親、妊娠の1年前、妊娠中に抗うつ薬を飲んでいた母親を特定して調べている。妊娠中の抗うつ薬の使用後の、子どものぜんそくの危険度を調べた。なお双子や三つ子などの多胎児は入れていない。

母親のうつは関係する

 対象となった子どものうち、約8万5000人がぜんそくと診断された。このうち、母親の胎内で、抗うつ薬にさらされたのは8895人だった。母親が出産前にうつであるとき、子どもがぜんそくになる危険度は1.25倍に高まっていた。

 抗うつ薬を使用しなかった場合と、妊娠中に抗うつ薬を使用した場合の子どものぜんそくのリスクは全体で見ると変わらなかった。ただし、母親が比較的新しい選択的セロトニン再取り込み阻害薬のみを使用した場合のハザード比は0.95と統計学的に意味のある差はなかったが、古い抗うつ薬のみを使用した場合は1.11と統計学的に意味のある差をもって高くなっていると分かった。

 出産前にうつであるとき、薬を使うのはよいものの、妊娠中には、古い抗うつ薬の使用は避けるのが良さそうだ。



引用元:
出産前にうつだと子どものぜんそく(喘息)1.25倍に、古い抗うつ薬はさらに増える(Medエッジ)