長時間にわたって効果を持続させるタイプの避妊法が米国では急増しているようだ。
15〜44歳の米国女性を対象に調査
米国の国立健康統計センター(NCHS)を中心とする研究グループが、2015年2月にNCHSデータ・ブリーフ、オンライン版で報告しているもの。
研究グループは、長期間にわたって作用して、やめれば再び妊娠可能となる避妊法(LARC)の使用状況について15歳から44歳までの女性を対象に調査している。年齢別や、年代ごとの傾向も分析している。
「長期間作用型の可逆的避妊法(LARC)」とは、長期にわたって避妊効果を維持することができ、さらに、妊娠可能な状態に戻すことができる避妊方法のことである。避妊リングなどの「子宮内避妊器具」、「皮下ホルモン剤インプラント」などの種類があり、避妊効果が高いことから評判も良いという。
このたびLARCの使用状況に関する調査が、アメリカの15歳から44歳までの女性を対象に行われた。
使用率が一番高いのは25〜34歳
その結果、LARCはこの30年間ほどの間に使用状況が大きく変動して、この10年ほどに急増していると分かった。
1982年から1988年までの間に減少し、2002年まで安定していたが、2002年に使用率が1.5%だったのが、2011年から2013年にかけて7.2%までほぼ5倍に増えていた。
年齢別では、使用率が一番高いのは25〜34歳の女性で11.1%に上った。15〜24歳は5.0%。35〜44歳が5.3%で、2倍以上の差があることになる。
1回出産を経験した女性でのLARC使用率は、出産経験の無い女性よりも高く、その差が年々広がる傾向にあった。
意図しない妊娠は日本でも問題。一方で、海外では長期にわたる避妊薬の使用で感染症が問題になりやすいとする報告も出ている(避妊薬でHIVのリスクが高まる?「デポ型」で高まる、米国UCバークレー校が報告を参照)。今後、日本では?
文献情報
Branum A et al.Trends in Long-acting Reversible Contraception Use Among U.S. Women Aged 15–44.NCHS Data Brief. 2015 Feb;(188):1-8.[Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25714042
http://www.cdc.gov/nchs/data/databriefs/db188.htm
引用元:
米国で避妊法に異変、「長期間作用」のタイプが急増 (Medエッジ)