妊婦さんが頭を抱えるものに、体重管理があります。妊娠中体重が増えすぎると難産のリスクが高まり、また胎児に影響が出ることもあり、産院から厳しく指導されることもあるようです。妊娠中の体重管理について、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。

■妊娠中の体重管理についての相談:「妊娠中期〜後期。体重管理はどうすれば?」



『妊娠6カ月になり体重が急激に増え、健診で注意を受けました。とくに大食いをしているわけではなく今まで通りの食生活で、毎日1時間程度の散歩や運動もしていますが、もっと運動量を増やした方がよいのでしょうか。妊娠後期に入ると更に体重が増えると聞きましたが、食事を減らし体重管理をした場合、胎児へ届く栄養が不足して発育に影響が出ないか心配です。(20代・女性)』



■妊娠後期は過剰な栄養は必要ないでしょう



妊娠後期だと赤ちゃんは十分に成長しているため、必要以上に栄養を摂らなくてもよいでしょう。激しい運動はいけませんが、普段の散歩に加え骨盤底筋を鍛えるストレッチなどをすると、安産のためにもよいようです。

『つわりが治まり食欲が出るとつい食べ過ぎてしまうこともあるかと思いますが、妊娠後期に入ると赤ちゃんはすでに成長しているので、余分な栄養は必要ありません。今行っている1時間の散歩や家事を継続してください。(産科看護師)』



『妊娠後期に入るとよく動くように指導されます。家の中でも足踏みしたり、軽い体操やストレッチをして骨盤底筋や足腰を鍛えることで安産につながります。激しい運動は必要ないので体調をみながらできる範囲で行い、お腹が張ったり出血がある時は安静にしてください。(産科看護師)』



『1日1時間のお散歩、とても良い習慣ですね。後はマタニティーヨガやマタニティービクスなども、脂肪燃焼の効果はもちろん気分転換にもなりますし、妊婦さん同士情報交換もできてオススメです。(看護師)』



■妊娠中期の必要カロリーは1日約1800〜2200kcal



妊娠中期〜後期にかけて必要なカロリー摂取量は、それ程多くはないようです。食事内容の見直しや食べ方を工夫して、余分なカロリー摂取を抑えましょう。

『妊娠中期の1日の摂取カロリーは1800〜2200 kcal、後期では2000〜2200kcalとさほど多くはないので、体重をみながら制限してください。食事量を減らす場合は数回に分けて食べたり間食は止めるか控え、甘い物は洋菓子より和菓子を小さくカットして小分けにして食べましょう。(産科看護師)』



『お菓子などのストックがあればつい食べてしまうので、必要な物だけ購入して余計なものは買わないようにしましょう。できれば、お菓子よりサツマイモやジャガイモなどを茹でて冷凍しておき、いつでも食べられるようにしておくとよいでしょう。(産科看護師)』



『大食いをしていないと思っていても案外食べてしまっていることもあるので、食べた1日量を正確に書き出してみてください。おやつが大好きな場合はパンやご飯の量を調整しましょう。あと、量より質を意識することも大切ですし、便秘にならない食生活を心掛けることも体重の増加防止に繋がると思います。(看護師)』



毎日1時間程度の散歩はされているので、食事を見直してみるとよいかもしれません。思いのほか食べ過ぎていないか、甘いものが多くないか、再度食生活をチェックしてみてはいかがでしょうか。



<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>




引用元:
妊娠中の体重管理。食事や運動について教えて! (マイナビニュース)