パラナ州クリチバ市に住む公務員のサンドラ・ルジニックさん(55)は、人形に対する深い愛情から本物の赤ちゃんそっくりの人形を作るようになった。作品は非常に精巧で、目にした人は本物と間違えて話しかけてしまうほどだという。7日付の地元メディア(ウェブ版)が報じた。

 成人した子供を持つ親や祖父母などが子供時代の思い出を形にするために人形を注文することが多いが、アンジェリカ・ジアスさん(47)は自身のうつ病の治療に役立てている。「ずっと孤独だったけれど、今ではこの人形が一緒にいてくれる」とアンジェリカさんはこの人形を孫のように可愛がっている。

 また、亡くなった子供の姿を人形に求める人もいる。サンドラさんはもともと赤ちゃんの人形が大好きで100体以上を所有していたが、約5年前に子供を亡くした母親に出会ったことで人形作りの道を志すことになったのだという。

 「リボーン(再生)」と呼ばれ海外で発達したこの技術をサンドラさんは8カ月かけてブラジリア市とサンパウロ市で学んだ。人形の中に詰める繊維以外のすべての材料は米国やヨーロッパから輸入している。

 製作は依頼者が持ち込んだ写真に基づいて人形の型を探すことから始まる。複数の工場から5000体以上の型を探すが、それでも写真と似た型が見つからなければ自分で型から作る。特に難しいのは眉毛と口元の部分で、完成までに約30日を要するが、あまりにも本物そっくりの出来栄えに人形を手にして泣きだす母親もいるという。

 サンドラさんは人形作りは趣味の一つとしているが、将来的に人形を専門に販売する店舗を開く夢を持っており、「人形に愛情を持って接してくれる人に販売したい。私が作るのは単なる商品や単なる人形ではなく、もっと貴重なものだから」と話している。
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サンパウロ新聞社


引用元:
【ブラジル】まるで本物の赤ちゃん 人形アーティストの精巧な作品(サンパウロ新聞)