黄色いおりものは何かの異常のサイン
おりものの異常は、健康になんらかの異変があることのサインです。特に、色が普段と違う場合には何かの病気が潜んでいる可能性があるので、見落とさないようにしましょう。

ここでは、黄色いおりものが出る要因やその場合の対処についてまとめてあります。

黄色いおりものの原因
一口に「黄色いおりもの」と言っても、病気や雑菌によるものなど要因は様々。痛みやかゆみを伴う場合もあります。

病気の疑いがある時は、速やかに婦人科へかかるようにしましょう。

クラミジア感染症
クラミジア感染症の症状の特徴のひとつに、黄色いおりものがあります。おりものの量が増え排尿時に痛みがある場合には、クラミジア感染症の可能性が考えられます。

クラミジア・トラコマチスという細菌によって引き起こされるこの感染症は、性感染症として有名です。子宮頸管炎や 卵管炎、卵管周囲炎といった症状を引き起こすことがある他、場合によっては不妊症に繋がることもあります。

子宮内膜炎や卵管炎
子宮内膜炎は、さまざまな細菌を原因として起こる炎症です。悪臭のある膿のような黄色いおりものが続き、発熱や下腹部痛を伴う場合もあります。

同じく細菌感染などが原因として起こる卵管炎も、突然の発熱や下腹部痛、膿性のおりものが症状として現れることがあります。

淋病
おりものが黄色い膿のような形状で、においも強いケースは淋病の可能性があります。この場合、おりものに異常が見られるようになるのは感染後3〜9日後です。

淋病は淋菌という細菌によって引き起こされ、症状が進むと発熱や下腹部痛を起こし、不妊の原因ともなります。目に感染した場合には失明を招くこともあります。

トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎にかかった場合、黄色や黄緑色の泡立ったおりものが出ることがあります。外陰部の痛みやかゆみを伴います。

トリコモナス膣炎はトリコモナス原虫によって引き起こされる感染症で、性交渉での感染がほとんどです。症状が進むと免疫力の低下を招き、ほかの感染症のリスクも高まりますから、早めの対応が必要です。

膣内に異物が入っている
タンポンやコンドームを入れたまま放置してしまった場合など、膣内に異物がある場合にも黄色いおりものやにおいの強いおりものが出ることがあります。さらにかゆみも伴う場合は、免疫力の低下などによって雑菌が増殖している可能性も。清潔な状態を常に保つよう心掛けましょう。

おりものの色はトイレットペーパーでチェックを
おりものが黄色くなるのは、異常がある場合だけではありません。透明や乳白色の正常なおりものも、下着について乾いてしまうと黄色く変色します。大事なサインを見落とさないためには、トイレに行った際にトイレットペーパーについたおりものの色を確認することを習慣とすると良いでしょう。

なお、クリーム色程度の黄色みであれば、これは正常の範囲内です。

(この記事の監修:​ なおえビューティークリニック 院長 / 喜田直江 先生)


引用元:
病気のサイン?「黄色のおりもの」が出る原因 (Peachy)