日常的にコーヒーやお茶を飲む人は多いと思います。では、カフェインの摂り過ぎで、妊娠しにくくなるようなことはないのでしょうか?妊活中の女性からの質問に産婦人科の看護師さん達の答えは。

■妊活中の女性からの質問:「カフェインを摂りすぎると、妊娠しにくくなりますか?」


『妊活中の31歳です。妊娠中・授乳中のカフェインは控えたほうがよい、お茶やコーヒーなどは多くても1日2〜3杯というのは聞いたことがありますが、妊活中は差し支えないのでしょうか。結婚して2年以上経っても妊娠せず、悩んでいます。一通りの不妊検査は受け、夫も私も特に問題はなさそうなのですが、カフェインを摂り過ぎると妊娠しにくくなる可能性はありますか。お茶やコーヒーは1日に合計3〜4杯飲んでいます。(30代、女性)』


■カフェインは身体を冷やしてしまうようです。身体の冷えは不妊の一因とも


ホットコーヒーなど温かい飲み物でも、含まれるカフェインが身体を冷やしてしまうそうです。また、妊娠中のカフェイン摂取のリスクについてもおさらいしてみましょう。

『妊活中にカフェインを多く摂ると良くないというのは、カフェインが身体を冷やし、妊娠しにくい身体にしてしまうからということです。摂りすぎなければ問題ありません。妊活中でも妊娠中でも、1〜3杯は飲んでも問題ありません。(産婦人科看護師)』


『コーヒーなどカフェインの含まれている飲み物はホット飲料であっても身体を冷やしてしまう事はご存知ですか。体内の冷えが不妊の一因とされるのは、血行不良により子宮の機能が低下するためなのです。(外科看護師)』


『カフェインは、体内に摂り入れた鉄分やカルシウムを尿に排出してしまうため、妊婦さんですと、カルシウム不足や鉄欠乏性貧血になりやすくなります。(産婦人科看護師)』


■摂り過ぎで不妊症のリスクが高まることも。量を減らしてみましょう


ノンカフェインのコーヒーを選ぶ、牛乳を入れたカフェオレにするなど、カフェインの摂取量を減らす工夫も教えてくれました。

『カフェインには利尿作用もあり、水分と一緒に大切な栄養素が排出される可能性があります。コーヒー1日に5杯以上にあたるカフェインを摂取している女性は、不妊症のリスクが約45%も高まってしまうとされているのです。 全く飲めなければストレスになるのであれば1日に1〜2杯程度に、少し量を減らしてみましょう。(外科看護師)』


『コーヒーに牛乳を入れたカフェオレや、ノンカフェインのコーヒーもありますから、お試し下さい。緑茶はコーヒーに比べて、カフェインは1/2〜1/3ですし、紅茶は葉自体はコーヒーよりカフェインが多いのですが、お湯で抽出することでカフェインが半減します。(産婦人科看護師)』


『カフェインはカルシウムや鉄分の吸収を悪くするので、貧血防止のため、食後1時間ほどは避けた方がいいでしょう。(産婦人科看護師)』


カフェインは身体を冷やし、利尿作用により大切な栄養素も排出してしまうことがあります。妊活中は飲む量を減らしてみましょう。


引用元:
妊活中にコーヒーなどのカフェインを摂取しても大丈夫?(マイナビニュース)