妊娠が判明するきっかけに、「しばらく生理が来なかったから」という人も多いはず。妊娠・出産を経て、しばらくした頃「そういえば生理はいつ再開するのだろう…」と、疑問に思う人もいるのではないでしょうか? そこで、そもそも妊娠するとどうして生理が止まるのか、生理が再開する時期について紹介していきましょう。また、30代後半で第一子を産んだ人は、2人目の妊娠についても気になるところだと思います。“産後すぐは、妊娠しやすい”説があるように、生理が再開しなくても妊娠する、という理由についても調べてみました。

◆妊娠すると、どうして生理が止まるの?
女性の基礎体温は低温期と高温期があります。高温期には排卵が起き、黄体ホルモンとエストロゲンの分泌が増えます。これらの女性ホルモンの働きによって、受精卵が着床するために必要な、子宮内膜がつくられます。高温期は妊娠しやすいというのも、そのため。しかし、受精卵の着床がないと、子宮内膜は不要になるため黄体ホルモンとエストロゲンが減少、子宮から内膜は剥がれ体外に排出されます。これを生理(月経)と呼びます。受精卵が着床して妊娠が成立すると、黄体ホルモンが分泌され続けて子宮内膜を維持します。受精卵を成長させるために子宮内膜が必要となるため、生理もストップするというわけです。


◆母乳の場合、生理の再開には時間がかかる!?
個人差がありますが、だいたい産後7か月くらいまでに再開すると言われています。早い人で2か月という人もいれば、1年以上かかったという人も。特に母乳育児の場合、母乳をつくるためのプロラクチンというホルモンが深く関係しています。プロラクチンは排卵を抑制する作用もあるため、母乳育児中はミルク育児に比べて生理の再開が遅くなるケースが多いよう。しかし、母乳育児であっても赤ちゃんに母乳を与える1日あたりの回数が少ない、詰まりがあって出が悪い、ホルモン分泌が増える夜間の授乳がないなど、さまざまな理由から早い時期に生理が再開することもあるそうです。また、生理がはじまったからといって母乳が出なくなることはありませんが、生理前や生理中に、母乳の味が変わることはあるようです。


◆生理が再開する前に妊娠の可能性あり!
“産後すぐは、妊娠しやすい”説があるように、生理が再開する前に妊娠したというケースがあります。それは、生理前に排卵期が訪れるため、「産後初めての排卵で妊娠した」ということです。まだ次の妊娠は早い、望んでいないという人は、生理がきていなくても避妊をするようにしましょう。次の妊娠に関して、一般的に産科医から「1年間子宮を休ませてから」と、言われるケースが多いと思います。ですが、30代後半で1人目を産んだ高齢出産の場合「2人目が欲しいなら、とにかく1年以内に」と、助言されることもあるそうです。
理想は産後1年後の妊娠ですが、女性の社会進出とキャリアアップで晩婚化、高齢出産は当たり前になってきた昨今。お急ぎの場合は「産後1年以内の妊娠」という荒療治も致し方ないのかもしれませんね。

引用元:
産後すぐは妊娠しやすい?産後の生理と妊娠のタイミングを解説(ヘルス(Mocosuku Woman))