ほおが赤くなることからリンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」が首都圏の3都県で前週より増えたことが、東京都などがまとめた3月23日から29日までの週の患者報告(小児科定点医療機関)で分かった。都内の報告数は2週連続で増えており、都は「定点当たりの報告数は過去5年平均を超えている」と指摘している。【新井哉】

 23日から29日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数は、東京都で前週比6%増の0.91人。保健所管内別では、荒川区で警報基準値の2.0人を上回る3.0人を記録。南多摩(1.78人)や多摩小平(1.6人)、練馬区(1.38人)などでも多かった。

 東京都と隣接する埼玉と神奈川の両県でも感染が拡大。埼玉県で前週比11%増の0.92人、神奈川県で同17%増の0.77人となった。神奈川県では、平塚保健福祉事務所秦野センター(2.33人)と藤沢市保健所(2.11人)の管内で警報基準値を超過した。

 埼玉県は「年当初から報告数の多い状況が続き、大きな夏季流行が観察された2011年と同様に推移している」と指摘。神奈川県も「毎年春から夏にかけて報告数が多くなる傾向にあるので、今後の動向に注意が必要」としている。

 伝染性紅斑の原因はヒトパルボウイルスB19感染で、10―20日ほどの潜伏期間の後にほおに赤い発疹が現れた後、手や足にも網目状の発疹が現れる。小児が感染してもほとんどが重症化せずに軽快する。

 一方、成人では、ほおの赤い発疹などの特徴的な症状が出ることは少ないが、強い関節痛のために歩けなくなることもある。妊婦が感染すると、本人には全く症状がなくても胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産となる可能性があるという。


引用元:
流産恐れのリンゴ病、首都圏の3都県で拡大- 2週連続増の東京、過去5年平均上回る (医療介護キャリアブレイン)