受診の時はおむつも持参
赤ちゃんの便の色が気になる親は少なくない。心配しなくていい色と、病気の恐れがあり、病院に連れていった方がいい色を知っておくと安心だ。

 「赤ちゃんのうんちが緑色なんですが、問題ないのでしょうか」

 千代田保健所(東京)の保健師・岩崎若子さんは先日、「新生児訪問」で生後20日の赤ちゃんがいる家庭を訪れた際、母親からこう尋ねられた。新生児訪問の対象は生後4か月まで。「この月齢の頃の赤ちゃんのうんちの色に、不安を抱くお母さんは少なくありません」と岩崎さんは話す。親が不安を抱く色は、ほとんどの場合、緑色という。

 愛育病院(東京)の小児科医・加部一彦さんは、「緑色は、個人差はあるが生後10か月ぐらいまでなら、基本的に問題ない」と話す。緑は胆汁に含まれる物質の色。赤ちゃんの腸は、短いうえに働きが活発で、便が酸化する前に外に出てしまうのが緑色の原因という。

 赤ちゃんの便の色は、生後3か月ぐらいまでは通常、クリーム色や黄色。緑色は、生後2〜3か月ぐらいまではしばしば出てくることがあり、それ以降はだんだん減ってくる。

 ただ、生後10か月以内でも、「機嫌が悪い」「食欲がない、おっぱいを飲まない」といったほかの異常を伴っていれば注意を要する。下痢などほかの要因が考えられるので、小児科にみせた方がいい。

 便の色については、ほかにも親が知っておいた方がいいものがある=表=。

 加部さんによると、裂肛(れっこう)以外はすぐに小児科へ連れて行くべきだという。ただ、裂肛でも出血量が多い場合は受診する。食中毒は、嘔吐(おうと)を繰り返して激しい下痢がある場合、小児科へ連れて行く。食中毒は、離乳食を食べ始めてから起こりうる。また、白っぽい色は、生命の危険を生じる胆道閉鎖症の可能性があり、注意が必要だ。母子健康手帳には、胆道閉鎖症を早期に見つけられるよう、便の色の見本を掲載した「便色カード」が付いている。

 加部さんは「受診の際は、うんちがついたおむつごと持って行きましょう。医者は、色や硬さを口で説明されるより、実物を見た方がはるかに分かりやすい」と話す。

 ウイルス性の場合は感染の危険があるので、ビニール袋に入れて密封することも大切だ。加部さんは「うんちは、赤ちゃんの健康状態のバロメーターです。いつもと比べて、緩いか硬いか、臭いや色に変化はないかに気を付けて下さい」と話す。

(2015年4月3日 読売新聞)



引用元:
うんちの色、違い知って…健康のバロメーター (yomiDr.)