韓国で来年から、満12歳に達した女子児童・生徒に対する子宮頸(けい)がんの予防接種が義務付けられる見通しとなった。満12歳とは、小学6年生から中学1年生の年齢だ。保健福祉部(省に相当)の関係者は、来月中に予防接種専門委員会を開き、国が義務付ける予防接種に子宮頸がんワクチンを含めることを決定し、関係省庁との協議を経て、来年度予算に反映する方針だ、と29日発表した。


 同関係者は「子宮頸がんワクチンはこれまで、3回の接種を推奨してきたため、費用対効果が低かったが、9−13歳の児童に対しては、世界保健機関(WHO)が『2回の接種でも十分な効果がある』と発表したため、国として義務付ける予防接種に含めるか否かを再検討した。子宮頸がんワクチンを国が支援することで、両親の負担を減らすことができ、なおかつ女性のがんを予防できるため、少子化問題の解決にもプラスになるだろう」と話した。


 保健福祉部は、満12歳の児童・生徒を対象とし、年間23万人に年2回の接種を行った場合、160億ウォン(約17億2700万円)の予算が必要になるとみている。同部の疾病管理本部が昨年行った青少年健康実態調査の結果、青少年が初めて性的関係を持つ平均年齢は13.1歳だった。1学年全体を対象として集団予防接種を実施するのか、あるいは該当する年齢に達した児童・生徒が病院で接種を受けるのかといった具体的な内容についてはまだ決まっていないという。


 子宮頸がんの最大の原因は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」だ。主に感染者との性的な接触を通じて感染し、大部分は自然に消滅するが、長期にわたり感染した場合、子宮頸がんや肛門、生殖器の異常などを引き起こす恐れがある。現在接種されているワクチンによって、子宮頸がんを70%以上防ぐことができる。


 米国や英国、日本など約50カ国ではすでに子宮頸がんワクチンの接種を義務付けている。韓国ではこれまで接種が義務付けられていなかったため、3回の接種を基準とした場合、40万−60万ウォン(約円)を負担しなければならず、そのため接種率も非常に低い状況にあった。疾病管理本部が2013年、全国の予防接種の状況を調査した当時、19−54歳の女性692人のうち、子宮頸がんワクチンを接種した人は12.1%にすぎなかった。


引用元:
子宮頸がん予防接種、韓国で満12歳女子に義務化(朝鮮日報)