災害のトラウマや学校生活でのストレスなど様々な不安を抱えた子どもたちに心の負担を取りのぞいてもらおうと、和歌山県湯浅町立田村小学校の教頭で臨床心理士の大前泰彦さん(59)がリラクセーション絵本3冊を翻訳した。

 ゆっくりと深く息をする呼吸法と筋肉をリラックスさせることによって怒りをコントロールする方法を身につける「おこりんぼうのタコさん」、自尊感情や自己肯定感を高める「やったできたねイルカくん」、腹式呼吸法を身につけることによって体をリラックスさせる方法を身につける「すってはいてラッコくん」だ。

 昨年3月の発売から1年たち、東日本大震災の被災地の宮城県では、約250カ所の保育所に置かれている。福島県の保健所、愛知県がんセンター中央病院緩和ケアセンターのほか、大学の心理学部や教育学部の教材にも使われているという。


引用元:
和歌山)絵本でストレス和らげて 田村小教頭が絵本翻訳(朝日新聞)