大津市打出浜の旧滋賀農政事務所跡地に、民間保育園「なぎさ保育園」(定員120人)が完成し、4月1日に開園する。国有地を借りて保育園が開設されるのは、近畿地方では初のケース。

 国は、「待機児童」の解消を目指し、保育施設整備を目的とした国有地の貸し付けや売却を進めている。これに伴い、平成23年度に廃止された滋賀農政事務所の跡地について、管理する大津財務事務所が活用策を検討。大阪市内で保育園を運営し、大津進出を模索していた大阪府池田市の薬品販売会社との間で昨年夏、話がまとまった。

 この会社が社会福祉法人を設立し、法人が跡地1245平方メートルを国から30年間借りる定期借地契約を締結。鉄骨2階建て延べ900平方メートルの園舎が完成し、今月19日に完工式が開かれた。

 同保育園では、0〜5歳児を預かり、保育だけでなく、追加料金なしで英語や体操、水泳などの教育を提供する。林勝彦園長は「子供を預かるだけの従来の保育所と異なり、幼稚園のような教育の機能を持った施設にしたい」と話している。


引用元:
大津の国有地に民間保育園完成 4月、「なぎさ保育園」開園(産経新聞)