生まれて間もない赤ちゃんは、まだ上手におっぱいを吸うことができず、母乳だけでは不安というママも多いでしょう。母乳の出が安定するまでの間、ミルクを足したいという相談者の方ですが、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。

■母乳とミルクについての相談:「母乳にミルクを足す場合、その量とタイミングは?」


『先日初めての子供を出産しましたが入院中はほとんど母乳が出ず、赤ちゃんもまだ上手に飲めませんでした。可能な限り母乳育児をしたいのですが、母乳の出が安定するまでは、母乳の出に影響しない程度にミルクを足したいと思っています。母乳を与える度にミルクを足すのか、それともまとめてミルクを与えるのかなど、回数やタイミングについて教えてください。(30代・女性)』


■可能な限り吸わせてみて!


最初は赤ちゃんもおっぱいを飲むのが下手ですが、しょっちゅう吸わせるうちに上手くなり母乳の出もよくなります。授乳前のおっぱいマッサージや赤ちゃんの様子を見ながら、できる限り吸わせてみましょう。

『まずは赤ちゃんに飲んでもらう努力をしましょう。産まれたての赤ちゃんは吸引力が弱いのでママも授乳が上手くいかず難しいですが、赤ちゃんが吸ってくれることで母乳の出もよくなります。(産科看護師)』


『おっぱいマッサージを欠かさず行い吸わせ続けると、必ず出るようになるので諦めないでください。母乳マッサージをしてくれる助産院などに相談するのもよいでしょう。(内科看護師)』


『マッサージで乳頭に母乳をにじませてから赤ちゃんの舌の上に乳頭が乗るように含ませ、母乳の出が悪い方から飲ませます。最初の10分程が必要量の目安ですが、赤ちゃんが上手に飲めるようになれば10分以上でも構いません。赤ちゃんが寝てしまったりしておっぱいから離れることもあるので、様子をみながら授乳しましょう。慣れてきたらタイミングは掴めると思います。(産科看護師)』


『母乳が足りているかどうかは赤ちゃんの機嫌や、生後2〜3カ月なら1日20〜30gの体重増加を目安にしてください。赤ちゃんが寝ている時はママも休み、次に赤ちゃんが起きた時にはおっぱいが張っていると思うので、できるだけお乳を吸わせましょう。母乳は血液でできているので、十分な水分補給とバランスのよい食事も心がけてください。(産科看護師)』


■ミルクのタイミングは状況に応じて


ミルクは授乳の都度与えてもよいですし、1日数回まとめて与えてもよいでしょう。赤ちゃんの様子を見ながら、ママの判断で大丈夫です。

『ミルクは授乳の度に足す方法と、1日に1〜2回足す方法があります。授乳の後もぐずったり眠る様子がない時は授乳の度に足してもよいですが、1回に与える量は必要最低限にしましょう。どうしても母乳が出ない時などは、ミルク缶に表示されている赤ちゃんが飲める最大量のミルクを与えてください。1回量は多くても回数が少ないので、飲みすぎにはなりません。(産科看護師)』


『赤ちゃんが母乳を飲むのに慣れていないうちは、授乳の都度少量ずつミルクを飲ませてあげればよいです。赤ちゃんの様子を見ながらミルクを足してあげてください。(内科看護師)』


ミルクを足すタイミングは、その時の状況に応じて判断すればよいようです。母乳が出ないと悩むママも多いですが、根気よく吸わせることが大切なので諦めずにチャレンジしてくださいね。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>


引用元:
母乳不足をミルクで補いたい。量やタイミングを教えて!(マイナビニュース)