胃腸炎がはやり始めています。
小児だけでなく、大人でも嘔吐や下痢でつらそうな方の受診が増えています。
正しい手洗いをして予防しましょう。
さて、前回、ワクチン接種を拒否する方にお願いをしました。
ワクチン接種を拒否する方は、ワクチンに対して副反応など、何となく怖いという印象を持たれている方が多いようです。
確かに、ワクチンには副反応のリスクはあります。
私もそれはきちんと認識しています。
そのうえで、リスクよりも得られる効果の方が高いことが確認されているので、
接種を勧めています。
残念なことに現在の日本で欠けているのが、この起きてしまう副反応に対する対策なのです。
発熱や接種した部分の赤みや腫れといった一時的なものから、命に関わってしまうような副反応が起きることはあります。
どれだけ、優れたワクチンであっても、我々医療者がきちんと問診や診察をして、正しく接種をしても、一定の確率で起きてしまうことなのです。
この起きてしまったことに対して行われるべきは、副反応で被害を受けた方の救済です。
ワクチンが悪かったんじゃないか、医者がまちがった接種をしたんじゃないかといった犯人探しではないのです。
海外では、ワクチン接種後の副反応に対して、きちんとした補償制度があります。日本でも、ワクチン1本あたり100円ずつでも集めて、被害に遭われた方の救済にあてたり、客観的な調査ができるような体制づくりができるはずです。
そういった制度の整備を急いでほしいと切に願います。
そうすれば、日本でのワクチンに対する漠然とした不安感が少しは解消されるのではないでしょうか。


引用元:
ワクチンへの不安解消のために(朝日新聞アピタル)