29日告示、4月12日投開票の札幌市長選で、各立候補予定者が「子ども医療費助成制度」の拡充を訴えている。市の現行制度では、通院費は未就学児だけを助成対象としているが、各立候補予定者は、小学生や中学生まで広げると主張。子どもの医療費助成は子育て支援策の一環として、全国的に拡充の傾向にあるが、財源の確保が課題となりそうだ。

 市の現行制度では、通院費は未就学児を、入院費は中学生までを助成対象としている。いずれも一部自己負担があり、所得制限も設けている。

 元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(45)=自民党推薦=は、小学生までの通院費の助成拡充を強調する。「子育て世代の負担軽減が大事。財政面の問題もあり、まずは小学生まで広げたい」とする。

 前副市長の秋元克広氏(59)=民主党、維新の党推薦=も通院費の助成対象を小学生にまで引き上げると主張。「財源が確保できる見通しは立っている」としており、実現可能性は高いとの見方を示す。

 これに対し、共産党道委員会副委員長の春木智江氏(56)=共産党公認=は通院費の対象を中学生まで広げると表明。所得制限については「所得や子どもの人数などで格差を設けるべきではない」と廃止を訴えている。

 元衆院議員秘書の飯田佳宏氏(41)=無所属=も所得制限には反対の立場で、通院費の助成対象はまず小学生まで拡充し、「将来的には中学生までの拡充も検討したい」とする。

 市の2013年度の制度利用者は、未就学児が約8万2千人で、小、中学生が約900人。13年度決算の事業費は30億5400万円だった。市の試算によると、通院費の助成対象を拡充した場合、1学年あたり5億円前後の財源が新たに必要になる。

 厚生労働省によると、近年、独自に財源を確保し、医療費助成を拡充する市町村は全国的に増加している。14年3月の調査では、政令指定都市ではさいたま市、静岡市、大阪市などが通院、入院費ともに助成対象を中学生までとしているほか、堺市や京都市、岡山市などは所得制限を設けていない。(片山由紀)


引用元:
札幌市長選 子どもへの医療費助成、4氏とも拡充を主張(北海道新聞)