おばあちゃんが母親を妊娠中に喫煙すると、母親の喫煙状態とは無関係にその子ども(孫)のぜんそくのリスクを増大させる。

 そんな思わぬ影響が報告されている。

ノルウェーの国立公衆衛生研究所を中心とした研究グループが、呼吸器分野の国際誌であるソラックス誌の2015年3月号で報告した。

出生前の母体へのたばこ煙の影響は
 ぜんそくの発現に対する出生前のたばこの影響が世代を超えて影響するという問題が提起されているが、まだ十分な根拠はないようだ。母親の妊娠中の喫煙とぜんそくとの関係については、小児科分野の国際誌であ2014年に報告が出ていた(妊娠中のたばこ、子のアレルギー原因か、子宮にいる時から始まっている?を参照)。

 繰り返しになるが、今回の報告はちょっと意外で、おばあちゃんの妊娠中の影響が、母親を飛び越えて孫に影響するというものだ。

 研究グループは、3歳時点でのぜんそく、7歳時点でのぜんそく、7歳時点でのぜんそく治療薬の投与についてノルウェーの母子コホート研究(MoBa)で調べており、さらに祖母が母親を妊娠中に喫煙したことと孫のぜんそくの状態との関連性も検討した。

危険度は1.2倍前後に
 合計23.5%の母親が、祖母が自らを妊娠中に喫煙をしていたと報告していた。

 結果としては、祖母が母親を妊娠中に喫煙していると、母親の喫煙状態とは無関係に孫のぜんそくのリスクを増大させるという結果だ。

 祖母が母親を妊娠中に喫煙したことは孫の3歳時点、7歳時点でそれぞれぜんそくであることと関係していた。複数の条件で補正した危険度は、それぞれ1.15倍、1.21倍だった。7歳時点でのぜんそく治療薬の投与についても1.15倍となっていた。

 研究グループは、「情報が限られていることから、未知の交絡が存在する可能性も考えられる」と補足するが、可能性としてはあるのかもしれない。妊娠中のたばこは控えるのは良いのだろう。



文献情報
Magnus MC et al. Grandmother’s smoking when pregnant with the mother and asthma in the grandchild: the Norwegian Mother and Child Cohort Study. Thorax. 2015;70:237-43.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25572596




引用元:
おばあちゃんの妊娠中のたばこが孫のぜんそく(喘息)に影響か!?母親の喫煙に関係なく (Medエッジ)