【女性からのご相談】
今年で58歳になる母が子宮体がんになりました。治療とか今後のことが心配でしょうがないです。子宮体がんについて教えてください。
●A. 『子宮体がん』は40〜60歳代に多いがんです。近年増加傾向にありますが、がんの中では比較的治療しやすい部類に含まれます。
こんにちは、スチューデントドクターのひでくらてすです。ご相談ありがとうございます。
国立がん研究センターがん対策情報センターによると、子宮頸がんと子宮体がんを合わせた子宮がんは女性の部位別がんでは乳がん、胃がん、結腸がんに次いで4番目に多く、子宮体がんはその内の約30%を占め、近年増加傾向にあります。少子化や晩婚化、食事の欧米化など女性のライフスタイルの変化がその原因と考えられています。
また、子宮体がんは40〜60歳代、特に50歳代に多く、今回ご相談いただいた方のお母様も年齢的に当てはまります。
●『子宮体がん』についてのポイント4つ
●『子宮体がん』とは
子宮の構造は、膣からつながる子宮頸部(しきゅうけいぶ)とその奥にあたる子宮体部(しきゅうたいぶ)の2つに分かれます。子宮頸部に発生する悪性腫瘍を『子宮頸がん(しきゅうけいがん)』、子宮体部に発生するものを『子宮体がん(しきゅうたいがん)』といいます。
子宮体がんには女性ホルモンであるエストロゲンが関与するT型と正常細胞が突然がん化するU型の2種類があります。U型の方が予後はよくありませんが、子宮体がんの8〜9割はT型が占めています。
●症状
子宮体がんで最もよくみられる症状は“不正性器出血”と呼ばれるもので、閉経後の出血や、正常の月経時以外の出血などがこれにあたります。また、下腹部の痛みや排尿時の痛みなどがある場合もあります。
ちなみに“子宮がん検診”は一般に子宮頸がんの検査を言うので、検診でなんともないと言われた場合も不正性器出血などの症状がある場合は、子宮体がんの可能性も否定できないので速やかに婦人科を受診しましょう。
●検査
子宮体がんの疑いがあった場合、『子宮内膜細胞診(しきゅうないまくさいぼうしん)』という検査を行います。これは細い棒のようなものを子宮内に入れ、少量の細胞を擦り取って、それを顕微鏡で観察する、という検査です。
その検査でがんの疑いがある場合、超音波や子宮内膜組織診といったさらに詳しい検査を行います。子宮体がんと診断された場合は、さらに子宮鏡検査やCT・MRIなど、治療方針を決めるための検査を行う、という流れになります。
●治療
子宮体がんの治療は、手術でがんを取り除くため、子宮や、時には卵巣や卵管も摘出することが基本となります。検査結果をもとに手術の術式を決定し、手術を行った後に、再発のリスクなどを評価して放射線療法や化学療法を追加するかどうかを決定します。子宮体がんのステージ分類や治療法は複雑です。
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子宮体がんはがんの中でも比較的治療の効果が期待しやすく、日本産科婦人科学会によると、がんが子宮にとどまっている場合、治療により約80%の方は治ることが期待されます。初期の検査も上記の通り比較的簡便なので不正性器出血のような症状を認める場合は迷わず婦人科のお医者さんを訪ねましょう。
【参考リンク】
・子宮体がん(子宮内膜がん) | 日本産科婦人科学会
引用元:
不正出血はSOSサイン? 高齢女性に多い『子宮体がん』の基礎知識4つ(マイナビニュース)