山形市は新年度の保育料値上げを決め、開会中の市議会3月定例会に所得に応じた利用者負担額を提示した。2月の原案公表、4月実施を計画した市に対し、議会と保護者団体は「唐突で性急、負担増も大きい」と反発。市は現行案の実施時期を9月に延期、値上げ幅を大きく縮小した。

 市が保育料改定を明らかにしたのは、2月2日の市議会厚生常任委。生活保護世帯などを除き、月額1万1800〜800円アップを予定した。4月に始まる子ども・子育て支援新制度で、市の負担が年間約2億3500万円増えるとして、うち約8000万円を値上げによる利用者負担で賄う方針を示した。
 事前説明がなかったという市議らは「拙速で周知期間も短い」と強く批判。市保育園保護者会連絡協議会は市議会全会派の賛同を得て、原案の見直しを求める請願を提出した。議会事務局によると、全会派が名を連ねる請願は異例という。
 市に9699人分の署名簿も提出した協議会の田中智会長(35)は「今回の値上げは、子育て世代を応援するとの新制度に逆行している。提示も急で乱暴、非常識な対応だ」と憤る。
 保育料は国の基準を上限に各市町村が決める。国は昨年7月、新制度導入に伴う保育料の概要を示した。市こども保育課の阿部太一課長は「その段階でプランを作成し、早く周知することは可能だった。配慮が足りなかった」と陳謝する。
 市は市議会3月定例会(27日閉会予定)に、9月実施、最大値上げ幅を月額5000円に抑える修正案を示し、関連する予算案などを提出した。
 一般質問で手続きの性急さを指摘された市川昭男市長は「国から公定価格が示されたのが12月末で、利用者負担額の提示がこの時期になってしまった。時間がない中での周知とならざるを得なかったのは、大変遺憾なことだ」と答えた。




引用元:
保育料値上げに保護者反発 山形市延期し縮小(河北新報)