ビタミンDの体内での形である「25−ヒドロキシビタミンD」の不足に関心が高い。生殖系の健康との関連で関心が高まっており、ビタミンD不足により、妊娠に良くない影響を与えるとされているからだ。
しかし、ビタミンD不足が体外受精の結果に影響を与えるとは言えないとの報告があった。
米国の研究グループが、産科婦人科領域の国際誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・オブステリクス・アンド・ジネコロジー誌2015年3月号で報告した。
体外受精に影響は?
研究グループは、体外受精(IVF)を受けている女性を対象に、受精した後のさまざまな条件で調整しつつ、ビタミンDと妊娠に至る確率の間に関係があるかを調べていった。
試験では2012年12月から2013年12月の間に、体外受精の517回分について調べた。
排卵を起こした日の血液中の25−ヒドロキシビタミンDレベルを測定して、「在胎週数が8週間」を超えて、超音波検査で心拍数が確認できた場合について妊娠が持続しているとして、ビタミンDと妊娠との関係について分析した。
結果に関係しない
その結果、ビタミンDが十分な女性と不足している女性で妊娠の結果に差はなく、2つの間には関連しないと分かった。妊娠が持続する割合が高くなると考えられるビタミンDレベルについても同定することはできなかった。
結論として、体外受精を受けた女性では、ビタミンDレベルは妊娠の結果とは関連しないということだ。
一方で、この結果については体外受精を受けている女性についてのことと研究グループは説明している。受けていない女性については結果を適用することはできないという。
不妊治療ではビタミンDを気にするというのは日本でも話題に上っていることもあるが、今回の結果から言えば、ことさらに気にしなくても良さそうだ。
引用元:
ビタミンD不足の体外受精の成功に関係は?従来とは異なる結果の報告(Medエッジ)