遺伝病を持つ母親の卵子の核の部分だけを、別の女性の卵子に移して、体外受精を行うことを認める法律が、世界で初めてイギリスで成立した。
生まれる子どもは、父親とあわせて3人の遺伝情報を引き継ぐことになり、安全や倫理の面で問題視する声も上がっている。
この技術は、母親の卵子の核の外にあるミトコンドリアに異常がある場合、子どもが、難病「ミトコンドリア病」を患うのを防ぐためのもので、まず、ドナーの別の女性の健康な卵子から、核だけを取り出す。
そこに、母親の卵子の核だけを移植し、その後、体外受精する。
生まれる子どもは、両親の遺伝子のほかに、ドナーの女性の遺伝子も、わずかに引き継ぐことになる。
この技術を認める法案が、24日に上院を通過し、成立した。
「法案賛成」の、ミトコンドリア病の子どもを持つ父は「わたしたちだけではなく、多くの家族にとって、ミトコンドリア病にならない子どもを持つ大きなチャンスです」と話した。
一方で、技術は、まだ研究段階で、安全面や倫理面で問題があるとする指摘も出ている。
「法案反対」の、生殖医療の危険を訴える団体のジョセフィン・クアンティバリ代表は「ここで話しているのは、遺伝子組み換えで修正された人間だということです。倫理の原則、超えてはならない壁があるのです」と話した。
最初の体外受精は、年末にも始まる予定で、早ければ2016年にも、遺伝的に「3人の親」を持つ赤ちゃんが誕生する可能性がある。
引用元:
遺伝病持つ母親の卵子の核部分移植、体外受精認める法律 英で成立(国際総合(フジテレビ系(FNN)))