晩婚化で不妊に悩むカップルが増え、妊活が社会現象と化して久しい昨今。気がつけば、周囲は妊活中の30〜40代女性だらけ……。

 かくいう私、ライフアップコーチ・あべけいこも妊活生活5年目に突入しました。今年45歳を迎える身としては、ほぼほぼ諦めの境地ではありますが。

 そんな私が最近気になったのが、鈴木おさむ&大島美幸カップルのおめでたの話題。鈴木おさむ氏が“男性妊活”をブログで赤裸々告白し、男性に妊活の大事さを伝えていくことに使命感を持つ……という話に感動しました。



日本初の「男性妊活外来」もオープン


 実際、男性の妊活ってすごく大事です。男性専門の妊活クリニックがあってもいいくらい。そんなのがあったらいいのに……と思っていたら、なんとあったんです。

 東京・八重洲にある「メンズクリニック東京」。ここは男性ホルモンに着目し“男性力”を上げることを目的としたメンズクリニックですが、昨年9月に日本初の男性妊活外来をオープン。子供を望むカップルから注目を集めています。

 子供服のミキハウスが運営する「出産準備サイト」には男性不妊の情報がいろいろ取り上げられており、「メンズクリニック東京」の辻村晃先生のインタビューも掲載されています。

 一部引用しつつご紹介しましょう(以下、辻村先生のコメントは同サイトより引用)。



ミキハウスの「出産準備サイト」
「男性の不妊検査は女性にくらべてハードルが高いというのは通説ですが、実際、女性が検査をして異常がないことがわかってから、しぶしぶ男性が検査を受けに来るというパターンがほとんどです。検査に協力してくれない男性も多いもの。しかしこれは、男性が気軽に行動を起こせる機関が整っていないせいでもあるでしょう」辻村先生)

 女性だらけの産婦人科の待合室で肩身の狭い思いをし、採精カップとアダルト本を片手にトイレでシコシコ……なんて思いをしたくない男性がほとんどというのは頷けます。確かに、このクリニックなら男性も行く気になれそう。


不妊原因の半分は男性側にある


「現在は、カップル全体の15%が不妊に悩んでいるといわれています。そのうち約半分は男性側に問題があることがWHO(世界保健機関)の調査でわかっています。つまり、男性の10〜20人に1人が不妊原因を抱えているんです。子供がほしいと思うなら、男性側も自分の精子の状態を知っておくべきでしょう」(同)

 ここ「メンズクリニック東京」では、男性向けの不妊治療だけでなく、ブライダルチェックも行っているそう。ブライダルチェックとは、ふつう、結婚が決まった女性が妊娠・出産に備えて婦人科器官を検査すること。これを男性も受けられるというんです。

「クリニックを訪れる方の8割がブライダルチェックを目的とされています。来られる方は結婚が決まった30代の男性がほとんどで、結婚前に一応自分の体を調べておこうと考えるようです」(同)

 なんと。そんな殊勝な男性が意外と多くいることに驚き……。

「子供を授かるためにというのももちろんですが、それ以前に、結婚するにあたって自分の生殖能力を知るという姿勢は、恋人への思いやりでもあると思います。相手任せでなく二人で子供を作る、という考え方がよいリレーションシップを生むでしょう」(同)

 おっしゃる通り。男性向けブライダルチェックをすんなり受け入れてくれる彼なら、よき夫、よき父になってくれそうです。

 一通りの精液検査をするのはもちろん、指診や触診によって男性器そのものも検査してくれるそう。精巣腫瘍をはじめとしたほかの病気のチェックにもなりますよね。

 恋人と婚約中のあなた、彼への思いやりの気持ちを込めて、おすすめしてみてはどうでしょう?



引用元:
男性の5〜10%が精子に問題アリ。結婚前の“精子チェック”は新常識!?(女子SPA!)