少子化の影響で周囲に子育て世帯がおらず、子育てに悩む親が増える中、長瀞町は、地域を挙げて子育てに取り組むための「子育てわんぱく宣言」と「孫育てまったり宣言」をまとめた。昨年秋に行った母親や祖父母らの講座で出た意見を基に作成した。町は今後、登下校時などに子どもの安全を見守る活動などにつなげる方針だ。

 町は昨年九〜十月、就学前の子どもの母親らを対象にした「子育て講座」と、祖父母や民生・児童委員を対象とした「孫育て講座」を実施した。それぞれ二十五人が参加し、計四日間の講座が開かれた。

 両宣言は「地域で育てる視点を持って子どもの成長を見守る」と掲げる。その方向性として「子育て宣言」は地域の人たちや家族の助け合い、「孫育て宣言」は祖父母・両親・子の三世代交流や、子どもの見守り活動の必要性を訴える。

 宣言のお披露目を兼ねた受講者の交流会では、母親と祖父母世代が意見を交わした。子育て講座に参加した富田美香さん(41)=同町井戸=は「地方の集落に同世代の子を持つ親が少ない。地域のイベントや見守りを通じ、親や地域が交流する機会をつくることが大切だと思う」と話した。

 町は両宣言を受けて、週一回ほどのペースで下校時に防災無線などで子どもの見守りを呼び掛け、これまで行ってきた「あいさつ運動」の強化を検討する。父親を対象にしたイクメン講座や三世代交流イベントを増やすことも目指す。 (羽物一隆)



引用元:
地域で「子育て」「孫育て」 長瀞町が取り組み(東京新聞)