「おむつなし育児」を実践する保育施設が出てきた。
おむつに頼らず、おまるなどに排せつさせる育児法だ。子どもとのコミュニケーションも深まるという。
横浜市の山元町保育園では、生後6か月から2歳までの約30人がパンツをはいて過ごす。「おしっこやうんちをしたい時、子どもはサインを出す。それに気づいておまるやトイレに誘うと、気持ちよさそうに排せつする」と保育士の方麗蓉(ほうれいよう)さん。サインは様々で、服のすそを握ったり、足をもぞもぞさせたりする。
同園もかつては紙おむつを使用していたが、大量に出るゴミが気になり、2010年から0歳児クラスでおむつなし育児を始めた。ゴミが減っただけでなく、保育士全員がサインを見逃すまいと、以前より丁寧に子どもをみるようになり、コミュニケーションが深まった。「見守られている安心感からか、子どもの自立心の芽生えも早い。手間がかかる育児法のようだが、実は楽で自然な姿」と方さん。もちろん粗相をしてしまうこともある。
名古屋市の名港保育園でも実践中だ。対象は生後6か月から2歳までの子ども。紙おむつを着用させるが、1日に何度もおまるに座らせ、「おむつの外」に排せつする気持ちよさを体験させている。ほかにも東京、熊本や福岡などの保育施設で実践が進む。
おむつなし育児は、津田塾大教授の三砂(みさご)ちづるさんが09年に発表した研究が話題となり、育児中の母親らの間で広がった。
21日午後1時半から、東京都府中市の生涯学習センターでシンポジウム「保育所だからできる!おむつなし育児」が開かれ、実践例が報告される。主催は、津田塾大・三砂研究室。参加費1500円。問い合わせは、おむつなし育児研究所(090・3962・8558)。申し込みは、ホームページ(http://www.omutsunashi.org)から。
2015年02月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
引用元:
「おむつなし育児」保育園でも(読売新聞)