一昨日は午前中仕事で会社に行っていた上、午後もマタニティヨガに行ったり、普段行かないカフェに行ってみたり、普段やらないショッピングをしてみたりと、産休生活を満喫しようと頑張ったためなのかは分からないが、昨日は少し体調を悪くしてしまった。そんなわけで昨日はブログはおやすみした。妊娠後期でも、まるで「つわり」のように気持ち悪くなったり、極端に眠くなったり、という妊娠初期のようなことが起こることがある。

妊娠初期といえば、つわりを始めとする体調不良のオンパレードだ。これは個人差があるだけでなく、同じ人でも一人目と二人目で違うというし、実際に妊娠してみないと、ひどくなるかどうかはわからない。症状にも個人差が大きい。仕事でどんな立場にあろうと役職についていようと、妊娠の前には人は平等なのである。
一昨日の記事で書評したLEAN INの作者、シェリル・サンドバーグはひどいつわりが臨月まで続いたと書いていた。当時グーグルの担当副社長だった彼女が、オフィスのトイレにノートパソコンを持ち込んで、洗面所で苦闘しながらメールを書こうとしたり、クライアントミーティングで吐き気と格闘したり、というエピソードが本の中にも書かれている。

私の場合、母が入院直前になるほどつわりに苦しんだと聞いていたので、比較すると軽い方ではあったが、毎朝二日酔いで朝を迎えるような程度のつわりはあった。空腹のまま、急いでクライアントとの重要なミーティングに駆けつけようものなら、とたんに吐き気が襲ってくる。また、それまでは睡眠は6時間で十分だったが、妊娠してからは8時間は寝ないと頭が働いてくれない。更には夕方になると集中力が途切れるので、今までのように昼はミーティング、夜は自分の作業、ということが出来ない。自分の作業を出来るだけ減らし、昼のうちに何とか終わらせるように工夫する必要があった。寝る時はひどい鼻炎で、点鼻薬を使わないと苦しくて眠れない。
こういう体調の中、クライアントに対してプロジェクトの責任を負う立場にある私は、どのように両立するか、そして、いつ正直に伝えるか、というのは最大の悩みだった。

産院で順番を待ちながら、置いてある妊婦向け雑誌を色々読むものの、私の悩みに答えてくれるものはない。
ネットで調べてもなかなか思うような記事が見当たらない。
「妊娠発覚。仕事は辞める?続ける?」「妊娠初期は出来るだけ昼寝、家事が終わらなくても自分を追い詰めないで」などの記事。

確かに私は大多数では無いが、男性と同等にキャリアを積む女性が増え、出産年齢も遅くなっている現在、妊娠したくらいで仕事を辞める女性は減っている。それどころか、そこそこ責任ある立場についてから妊娠を迎える女性や、自分で顧客を持ち責任を負う仕事をしながら妊娠する女性は、ますます増えるだろう。そういう方には参考にならない記事が余りにも多いな、と言うのが私の印象だった。
というわけで、そういう女性がどうこの時期を乗り切るか、という視点で書く。

基本的には次の4つが原則だと思っている。

1. 体調不良の状況は個人差が大きい。自分の症状のパターンをよく観察し、試行錯誤で楽になる対処法を見つける
2. かかりつけの医者には相談するが、セカンドオピニオンも重視。「我慢するしかない」「とにかく安静に」という古い考え方の医者もいるので、考え方が違ってアドバイスを貰えないなら、変えることを検討すべき
3. 仕事の量は減らし、休む時間を増やす。効率化する良い機会だと思って、先輩や後輩に仕事をお願いしたり、インパクトの出ないものはやらない
4. 周囲の人には話して理解を得ることも大切。安心すると症状も軽くなる。周りに妊婦がいた経験がある人は多く、気遣ってくれる人も多い。社外の人に話すのは抵抗があるが、実は社内より社外の人のほうが理解し、気遣いをしてくれることも多い


引用元:
キャリア女性が妊娠初期の体調不調をどう乗り切るか(BIGLOBEニュース)