早産の医療は最近10年ほどでも大幅に改善しているようだ。早産でも問題なく生まれる赤ちゃんの割合が増えている。

 フランス・ソルボンヌパリシテ研究センターの研究グループがジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌1月26日号に報告した。


赤ちゃんの医療水準は?


 出産予定日前に赤ちゃんが生まれた場合、健康にはどのような影響が及ぶのか。その基礎的な情報は重要だ。

 いったい現在の周産期の医療水準はどう評価できるか。親にはどのように説明すれば良いか。どう医療の方針を固めていけば良いか。そうした点を考えるために意味を持ってくる。

 研究グループはそうした問題意識の下で、2011年のフランスの妊娠22週から34週まで早産と判断できる赤ちゃんの生存や病気を持つ割合について検証。1997年のデータと比較した。


病気なく生まれるように


 赤ちゃんの生存率は改善する傾向にあった。

 2011年、妊娠24週未満で生まれた赤ちゃんの生存率は0.7%、24週で生まれた生存率は31.2%、25週が59.1%、26週が75.3%、27週から31週が81.3%、32週から34週が96.8%となっていた。

 1997年と比べると、2011年に重い病気を持たずに生まれてきた赤ちゃんの割合は、妊娠25〜29週の場合には14.4%上昇していた。30週〜31週では6%の上昇だった。妊娠25週以下の場合は変わりなかった。

 1997年から2011年にかけて妊娠25週から31週の期間に生まれた赤ちゃんの生存率は大幅に改善。重い病気の割合も著しく低下していた。



引用元:
早産でも問題なく生まれる率が上昇傾向、妊娠25週以後で(Medエッジ)