予期しない妊娠で悩む妊婦の孤立化や出産後の児童虐待などを防ごうと、神戸市は、相談窓口「思いがけない妊娠SOS」を開設する。週2回、助産師2人が電話やメールで妊娠や出産に関する相談を受け付ける。27日から運用を始める。

 市によると、国の報告では、平成15〜25年に児童虐待で死亡した17歳以下の子供546人の約4割が0歳児。このうち、生まれた直後や1カ月未満での死亡が約半数を占める。こうしたケースでは、母親が妊娠時に交付を受ける母子健康手帳を受け取っていなかったり、妊婦健診未受診がほとんどで、行政の支援が行き届きにくい現状があるという。

 相談窓口は、県と連携し、県助産師会に委託して開設。「妊娠を誰にも相談できない」「自分では育てられない」など妊娠や出産に悩む妊婦らを対象に、常駐する助産師が、悩みを聞いたり、アドバイスをするなどして正しい情報を提供する。必要に応じ、区役所や医療機関などの関係機関につないで支援を継続していくという。

 市の担当者は「児童虐待につながる妊婦の孤立化を防ぎ、1人でも多くの人が妊娠で悩まず安心して子育てができるよう支援したい」としている。

 相談窓口の開設時間は、祝日や年末年始をのぞく毎週月曜と金曜の午前10時〜午後4時。利用無料(通信料は自己負担)。相談は匿名可。

 相談窓口は(電)078・351・3400。メール相談は「思いがけない妊娠SOS」サイト(http://ninshinsos−sodan.com)の入力フォームで受け付ける。





引用元:
「思いがけない妊娠は相談して」 神戸市が27日から「窓口」(産経ニュース)