不妊治療を考えている人の場合、病院を選ぶときに気になるのが成功率、つまり「妊娠率」ですよね。最近では、ほとんどの病院がウェブサイトを持っており、中には「当院の妊娠率は……」といった記事を載せているところもあります。でも、この「妊娠率」って、どのくらい信用できるのでしょうか?

◆「妊娠率」は全国的に見ても変わらない
妊娠率とは「妊娠につながるような行為もしくは治療を100回治療したとすると、そのうち成功するのは何回か」という意味です。そもそも通常の性行為の場合、妊娠する確率は約25%。体外受精や顕微授精などの高度な医療を施した場合でも、実はこの確率はほとんど変わりません。日本産婦人科学会によれば、高度生殖医療による妊娠率はだいたい20〜30%ほど。簡単に言えば、4〜5回治療にチャレンジして1回成功するくらいの数字です。これは平均値であり、カップルの年齢が上がれば上がるほど、成功率は下がっていきます。


◆大切なのは自分に合った病院を選ぶこと
体外受精にしても顕微授精にしても、「100%確実に成功する」ことはあり得ません。現在の医療の現場では同じようなステップを踏んで同じような治療を実施しているので、特定の医療機関の妊娠率が極端に高いということはまず考えられません。したがって、「25〜30%」よりも大幅に高い妊娠率を掲げている病院は、あまり信用できないと思ったほうがいいでしょう。その数値が本当だとしても、治療が難しい患者を最初から断っているのかもしれません。いずれにしても、妊娠率というのはあくまで統計的なデータであり、目安でしかありません。不妊の原因は人によって違うので、ほかの人に効果があった治療が自分にも効くとは限らないのです。そう考えると、大切なのは「妊娠率の高い病院を選ぶ」ことではなく、「自分に合った病院を選ぶ」ことだと言えるでしょう。


◆どうしても知りたいならドクターに聞いてみよう
最近のお医者さんの中には、「妊娠率をかかげること自体に意味がない」と思っている人も少なくありません。「ウェブサイトに妊娠率が載っていないからあの病院は不安」と思う人がいるかもしれませんが、その考え方は間違っています。理由は前記の通りです。それでもどうしてもその病院の妊娠率が知りたいのであれば、初診で遠慮なく先生に聞いてみましょう。不妊治療はある意味、病院探しから始まるといっても過言ではありません。あなたの質問にドクターがどんな風に答えるのかによって、その病院があなたに合うのかどうかを見極める材料になるかもしれません。

引用元:
病院選びで気になる「妊娠率」。どこまで信用できるの?(ヘルス(Mocosuku Woman))