京都大学大学院医学研究科の篠原隆司教授、信州大学繊維学部の高島誠司助教らの研究グループは、精巣中で精子を作る精子幹細胞(GS細胞)が2種類あり、増殖の仕方がそれぞれ違うことをマウス実験で突き止めた。精子を作る能力の低下による男性不妊症の病態と、変異の起源が男性とされる遺伝病の発症メカニズムなどの解明につなげたい考え。

 精子幹細胞は精巣細胞に0・03%程度しか存在せず、特異的な分子マーカーもないため解析が難しいとされる。一方、雄個体では持続的に精子形成を続けて、子孫に遺伝子を伝えている。従来、GDNFという因子が精子幹細胞の増殖に不可欠と考えられていた。
 研究グループはGDNFがない条件で精子幹細胞が生存できないかを、2003年に確立したマウスの精子幹細胞の培養過程で得る精子幹細胞を用いて調べた。その結果、FGF2という増殖因子のコロニー(塊)を精巣細胞から得られたという。


引用元:
京大など、増殖の仕方が異なる2種類のGS細胞の存在を確認−男性不妊治療に活用へ(日刊工業新聞)