医療経済研究機構(東京)は、子供への向精神薬の処方件数が増加しているとの調査結果をまとめた。こうした実態調査は初。未成年の心の診療に対する理解が進んで専門の医療機関が増え受診機会が広がったことが背景にあるようだ。
ただ、処方された薬のほとんどが本来は大人用で子供向けは注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬の一部。調査に参加した神奈川県立こども医療センターの藤田純一医師は「興奮や鬱症状を抑えるには大人用でも使わざるを得ないが、子供を対象にした治験を進めるべきだ」と指摘する。
調査は、平成14〜22年の診療報酬・調剤報酬明細書のうち18歳以下の約23万件を分析。13〜18歳への処方について、14〜16年と20〜22年を比べると、ADHD治療薬が2・49倍、統合失調症の治療に使う抗精神病薬が1・43倍、抗鬱薬が1・37倍に増えていた。6〜12歳ではADHD治療薬が1・84倍、抗精神病薬は1・58倍、抗鬱薬が1・04倍。
引用元:
子供への向精神薬が増加 初調査、多い大人用の処方(産経ニュース)