【伊藤舞虹】 合計特殊出生率や出生数の目標を決めて、婚活などの支援に踏み出す自治体が増えています。そのひとつが佐賀県です。政策の名前は「418(しあわせいっぱい)プロジェクト」。1年間に生まれる赤ちゃんの数を418人増やそうという試みです。
■バスツアーに40人
佐賀県が主催した婚活バスツアー。街の散策を終え、観光バスに乗り込む参加者たち=大分県由布市、仙波理撮影
大分県の温泉の名所・湯布院。真冬の駅前に大型バスが止まり、30〜40代の男女40人が次々と降りてきた。独身男女が参加する婚活バスツアー。主催者は佐賀県だ。
参加者は8人1組でカフェや民芸品店などが並ぶ通りを1時間ほど散策した。出会いがない日々に焦りを感じていたという女性(30)は、新聞広告を見て参加した。勤め先の土産物店には高齢者しか訪れず、たまに顔を見せる若者もカップルばかり。ツアーには実費の4千円を払ったが、「今日は同世代の人と楽しく話ができました。私にはありがたいイベントでした」。
県が昨年度主催した8回の婚活イベントには、414人が参加。40組のカップルが成立した。このうち、県が把握しているだけで2組が結婚したという。
以前は、婚活支援をしてほしいという県民の要望に「結婚というプライベートな領域に行政が関わるのは難しい」と回答していた県。結婚支援を含む少子化対策に本格的に乗り出したのは2013年6月からだ。きっかけは、県人口が今後30年間で85万人から68万人に減る、という人口推計の公表だった。
11年の出生率は1・61で全国平均1・39を上回っているが、さらに17年に0・1ポイント上げて1・71にする。それがプロジェクトの目標だ。17年の出生数を推計値より418人増やせば達成できる。「418プロジェクト」と名付けた。
引用元:
広がる「出生目標」:上 迫る人口減、頼りは赤ちゃん(朝日新聞アピタル)