日本産科婦人科学会は7日、受精卵の染色体を幅広く調べ、正常なものだけを子宮に戻す「着床前スクリーニング」の公開シンポジウムを東京都内で開き、医師や患者らが意義や課題について議論した。
学会は昨年12月、着床前スクリーニングの臨床研究を今年中にも始めることを大筋で承認した。今月末の理事会で実施を正式決定する予定だ。
臨床研究では、着床前スクリーニングを行う人と行わない人を300人ずつ集め、流産を減らし、妊娠や出産の可能性を高められるかを検証する。高齢になっても妊娠や出産を望む女性の増加が、研究の背景にある。高齢化で受精卵の染色体異常が増えると、不妊や流産が起きやすくなるとされている。
シンポジウムでは、不妊治療を行う産科医が「女性にとって流産はつらい。着床前スクリーニングを受けられるようにすべきだという患者は多い」と話した。一方、先天的な障害をもつ患者は「自分たちはふるい分けの対象になる。障害があっても育み合える社会を作りたい」と述べた。
引用元:
受精卵スクリーニング、臨床研究実施控えシンポ(読売新聞)