赤ちゃんの肌は大人に比べて薄く、わずかな刺激で炎症をおこしやすい。自分で痛みやかゆみを訴えられないため、親が気付かないうちに悪化してしまうことも。赤ちゃんの肌トラブルについて、「まひろ皮ふ科クリニック」(愛知県豊橋市)院長の山村真弘さん(45)に聞いた。

◆保湿クリームを一日2回塗ろう
山村真弘さん


 −赤ちゃんの肌トラブルにはどのような種類があるのでしょうか。

 乳児湿疹やおむつかぶれ、水いぼ、あせも、とびひが多いです。特に空気の乾燥するこの時期は、乳児湿疹に注意が必要。頬やおでこ、頭皮などがカサカサになって赤くなります。布団に入ってからも、かゆみで頬をこすったり、ひっかいて泣いたりすることも。眠れないお母さんが疲れた顔で、赤ちゃんと来院することが少なくありません。

 −予防法は。

 日頃のスキンケアが大事です。お風呂で、刺激の少ない固形せっけんをよく泡立て、手で優しくなでるように洗ってください。すすぎも大事です。お肌に残らないよう、しっかり洗い流しましょう。

 お湯の温度にも注意を。赤ちゃんには、ぬるめの三七度ぐらいが適温です。汗をかきやすいため、汗がかゆみの原因になります。保湿剤を朝と、風呂上がりの一日二回、塗りましょう。

 −保湿剤の塗り方は。

 入浴後十五分以内に塗るのが理想ですが、少なくとも三十分以内に。肌が乾ききる前の潤った状態なら、保湿力は高まります。スキンシップを取るつもりで、優しく円を描くようにし、べたつかない程度に塗ってあげてください。保湿剤を定期的に塗ることで、乳児湿疹だけでなく、水いぼやとびひを予防することが可能です。

 −おむつかぶれの原因は。

 尿や便、汗などが刺激となって炎症をおこします。市販のおむつ拭きは便利ですが、刺激になりやすい。清潔な柔らかい布で拭き、刺激の少ないせっけんでお尻をきれいに洗いましょう。おむつをすぐに着けず、数分空気に当てて乾かすとなおいいでしょう。

 −おむつかぶれの治りが悪いときは。

肌荒れで頬に保湿クリームを塗ってもらう乳児=名古屋市内で


 おむつかぶれに似た症状で、「カンジダ」という菌による皮膚炎があります。なかなか治らないときは、カンジダ菌による皮膚炎が疑われます。

 −水いぼはウイルスによる感染症と聞きました。

 そうです。伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)というウイルスが原因で、非常に治りの悪い皮膚病です。夏に多いイメージですが、最近では季節を問わずに感染する子がいます。

 体のどこにでもでき、かゆくてかいてしまうことで症状が広がります。乾燥肌を放置すると、水いぼにかかりやすくなるので、保湿剤を定期的に塗ることが大事です。

 −対処法は。

 いずれの疾患も、気付いたら早めに皮膚科専門医を受診することです。その子に合った治療を受けてください。



引用元:
乳児の肌トラブル(中日新聞‎)