英下院は3日、母系遺伝性の難病ミトコンドリア病が子供に遺伝するのを防ぐため、卵子核移植を事実上認める法案を賛成多数で可決した。2人の女性と1人の男性の合わせて3人の遺伝子を持つ子供の誕生に道を開く、世界初とされる同法案だが、親が望む子供を人為的につくる一歩になりかねないとの議論も生んでいる。

 ミトコンドリア病は、母親の卵子のミトコンドリア遺伝子の異常が原因で、生まれてきた子のさまざまな臓器や筋肉の働きが損なわれる難病。確立した治療法は見つかっていない。

 英BBC放送によると、病気を持つ女性の卵子、または受精卵の核を、健康な女性の卵子の核と交換して移植するという技術。健康な卵子を提供する女性の卵子核は除去されるが、ミトコンドリア遺伝子が引き継がれるため、子は遺伝的に3人の親を持つことになる。

 病気が原因で子供を亡くした母親や専門家らが卵子核移植の合法化を訴え、キャメロン首相も支持を表明していた。上院でも可決されれば、早ければ来年にも出産が実現する可能性があるという。英国国教会やカトリック教会は、倫理に反すると抗議している。



引用元:
3人の遺伝子持つ子に青信号 世界初の卵子核移植 英下院が可決(産経ニュース)